特殊清掃は不要?少量の吐血でも孤独死現場は危険がいっぱい

特殊清掃 吐血

親族が吐血しながら孤独死してしまい、下記のようなことが、頭をよぎっているのではありませんか?

【吐血清掃について知りたいこと3つ】①すぐに自分たちで消毒しても大丈夫?②吐血だけでも危険?病気にならない?③やはり専門業者に依頼すべき?

結論から言いますと、吐血には病原菌やウイルスが潜んでいる可能性があるため、絶対に特殊清掃業者に頼まれることをおすすめします。

この記事をみれば、吐血の危険性についての詳細と、私たちラストクリーニングが特殊清掃した吐血を伴う孤独死現場の実態を知ることができます。

吐血だけでも自分で消毒は危険

吐血だけの血液汚れなら、防護服がない自分たちでもきれいにできそうと感じられるかもしれませんが、実は、下記の危険性があることを知っておいてください。

【危険性①】ウイルスや病原菌による感染症

吐血やリストカットなどで出血した血液には、空気感染や接触感染で、次の有害なウイルスや病原菌に感染する可能性があり、お部屋は衛生的に悪化しています。

感染症対策が必要な病原体
  • 新型コロナ
  • HIV
  • ノロウイルス
  • 大腸菌
  • 黄色ブドウ球菌
  • 結核菌

非常に健康だったよく知る家族の死でも、その吐血には、危険な病原菌や細菌が潜んでいる可能性があるので、危険です。

【危険性②】精神面での大きな負担

実際の孤独死現場では、遺体から漏れて腐敗している体液や髪の毛などを目にすることになります。

孤独死現場の写真や動画では、絶対に分からないのですが、トラウマになるほどの酷い悪臭が部屋全体に充満しています。

吐血で汚れた部屋を家族が清掃されるケースでは、精神面での大きな負担により、ストレス障害を発症させる危険性もあります。

孤独死現場の実態について「特殊清掃現場について」で、写真でしっかりと確認できます。

【危険性③】悪臭や臭気が広がる

孤独死現場には吐血や出血だけでなく、悪臭を発生させる腐敗した体液が、下記箇所にもついています。

  • 床やフローリング
  • 壁面
  • クロス
  • 衣服等

遺体から発生した悪臭は、素人さんには想像もつかない箇所まで染みついているため、吐血清掃と遺品の処理だけでは、決してきちんと消臭できません。

特に、素人さんが吐血清掃する際、靴底や手袋に血液がついて、死臭を広げてしまい、壁紙やフローリングを剥がして、解体や原状回復が必要になるケースもあります。

吐血後の片付けは特殊清掃業者に依頼

防護マスク着用の作業員。私たちはゴミ屋敷の残置物片付け、生前整理にも対応可能。

特殊清掃作業の経験やノウハウのない人が、どんなに注意しながら吐血清掃しても、感染リスクゼロにはなりません。

例えば、自分たちで作業して、菌に感染したりストレス障害を発症したら、精神面での負担が増えるだけでなく、大切な人生が台無しになるケースも。

そのため、吐血の後片付けは、孤独死現場の消臭作業と遺品整理の専門業者である特殊清掃業者に頼みべきです。

吐血した?特殊清掃の施工事例

次に、吐血や出血があった特殊清掃現場の施工事例写真3つと動画1つをご覧ください。

吐血とは
口から血液を吐き出すことです。飛び散る吐血は、ブラックライト照射でしっかりと確認できます。

① トイレで出血を伴う自殺

トイレで起きた壮絶な自殺現場

家族様のお話

何度電話しても子供が出ないので、マンションに訪ね入室すると、部屋全体は静まり返っていました。

トイレのドアを開けると、血液で赤く染まった便器に手を入れたまま、我が子が倒れていました。

声を掛けても反応はなく、すぐに119番した後は、ただ呆然と立ちすくむだけでした。

② 廊下で吐血して孤独死?

遺体処理が早かったため床やフローロングを元通りに張り替える必要はなし。

原因は詳しく分かりませんが、切り傷など遺体に損傷がない孤独死でも、辺り一面が血液で覆われている孤独死現場があります。

胃炎や肝炎、食道静脈瘤、胃潰瘍などで、吐血後に亡くなったかもしれませんが、今回のケースについては、自殺による孤独死でした。

③ 吐血?フローリングが血液の海

マンションの大家さんから「入居者が自殺したようでまずは部屋を除菌消臭して欲しい」との相談があり、すぐに孤独死現場に駆けつけました。

訪問見積もり後、作業料金をお伝えすると、想像よりも安かったようで、すぐに孤独死清掃の依頼をいただきました。

遺品整理と特殊清掃作業を済ませて、ハウスクリーニングする前の現場写真です。

この孤独死現場は、特殊清掃作業前から、部屋全体に血なまぐさい感じが、ほとんどない稀なケースでした。

私たちが行った特殊清掃の作業動画

当社作業員が、腐敗した体液の塊を取り除きながら、消臭作業をしている動画です。

かなり衝撃的な場面もありますので、心の準備をしてから視聴してください。

その他、特殊清掃は専門業者に依頼すべき理由については「特殊清掃について」で、詳しく徹底解説しています。

特殊清掃の基本的な作業手順

当社では、基本的に下記9つの手順で、特殊清掃作業や遺品の片付けをしています。

① 害虫駆除

もちろんゴキブリもしっかりと駆除

孤独死現場への入室後に、はじめて取り掛かる作業は、害虫の発見と駆除です。

その理由は、ウジ虫やゴキブリをそのまま放置していると、作業の振動で逃げ出して、腐敗体液が広がり、さらに汚染箇所を増えるからです。

② 臭い元を撤去

手袋を着けて汚染物を不用品回収

次に行う作業内容は、臭い元である腐敗体液と汚染物の撤去です。

腐敗した体液や血液は、布団やクッションはもちろんですが、畳やフローリングなどの表面にもついています。

そのため、早めに撤去し片付けておかないと、作業員の靴底に腐敗体液が付着してしまいます。

その靴で作業中に室内を動き回ると、除菌や消毒がより困難になって、余計な特殊清掃作業が増えます。

③ 腐敗体液を洗浄して取り除く

特殊清掃専用の腐敗体液を浮かせる洗剤を使用。体液が付着した雑巾などは二重にしたビニール袋に入れて汚染防止。

腐敗体液がフローリングに流れるなどで、撤去や回収ができない場合は、ブラシやウエス等で洗浄して、目視しながら丁寧に拭き取って除去します。

もちろん、床板の継ぎ目や隙間に入り込んでいる腐敗体液も特殊な洗剤を使用して除去します。

④ 特殊清掃専用の薬剤を噴霧

消臭除菌剤をしっかりと噴霧

雑巾で腐敗体液を拭き取った後、特殊清掃専用の消臭剤や除菌剤を噴霧します。

家庭用の消臭剤や除菌剤と比較して、その消臭除菌効果は、異常に優れています。

私たちは、その特殊清掃専用の消臭剤と除菌剤に、次亜塩素酸やオキシドールなどを混ぜて、さらに効果を高めています。

⑤ 消臭の程度を確認

作業員がペット臭も含めて異臭の有無を直接確認

噴霧からしばらく経ってから、床や壁など腐敗体液があった箇所に、数センチまで鼻を寄せて、悪臭が消臭されたかどうかをしっかりと確認します。

もしも臭いが残っているようなら、何度も腐敗体液の除去と薬剤噴霧を繰り返します。

それでも、しっかりと消臭できない場合は、床やクッションフロアを張り替えるリフォームをおすすめすることもあります。

⑥ 遺品整理後に不用品処分

悪臭がする家財は買取不可能なので処分

ここまでの手順で、ほとんどの臭いは消臭されていますが、残った臭いは、服や家具、その他の家財に染みこんでいます。

そのため、遺品整理業者と同様に、遺品の分別を行いながら、現金や貴重品などを見つけ出し、残りの遺品は、回収して処分します。

⑦ ホコリ取りなど簡単な掃除

簡単なハウスクリーニング程度の掃除

部屋全体にあるホコリにも、もちろん異臭はついているので、掃除用品で取り除きます。

この簡単な掃除を丁寧にしていないと、原因不明の異臭が残ってしまいます。

⑧ 部屋全体に特殊清掃専用薬剤を散布

幅広い範囲に散布するのがポイント

床上や壁はもちろんですが、現場状況によっては、天井や窓にも特殊清掃専用の消臭剤と消毒剤を散布します。

この際の散布方法は、少量を広範囲に行うことが重要です。

その理由は、薬剤の量を多く散布すると、消臭除菌の効果が悪くなるうえに、薬剤費用が多くなるからです。

⑨ 最後に完全消臭を確認して完了

作業員が臭気を判断

部屋全体の消臭確認を行います。

床や壁、窓、押入れ、ドアなど、あらゆる箇所の消臭を確認します。

もちろん最後に、腐敗体液がついていた汚染箇所も臭い確認します。

特殊清掃に掛かる料金相場

特殊清掃にかかる費用相場

特殊清掃の専門業者である私たちラストクリーニングの料金相場表を提示しています。

よくある最低金額だけではなく、これ以上費用が掛からない最大金額もしっかりと提示しています。

特殊清掃の料金目安

遺体から漏れ出た腐敗体液が床や畳下まで達している

腐敗体液洗浄
汚染物除去
27,500円〜220,000円
害虫駆除 16,500円〜55,000円
除菌消臭 16,500円〜275,000円
最大金額 60,500円〜550,000円

吐血した日から長時間経過してなく遺体が腐敗してないのなら、上記金額の平均27万円を超えることは、絶対にありません。

【オプション】オゾン脱臭

オゾン脱臭機

オゾン使用条件 特殊清掃作業の完了後、原因不明で臭いが残り、お客様からオゾン脱臭を依頼された場合のみ
費用目安 165,000円/日

部屋の除菌消臭で、ほとんど必須になる遺品整理の料金についても、間取りごとに掛かる目安金額もお伝えしておきます。

遺品整理の料金相場

壮絶な孤独死現場には必須な遺品整理

ワンルーム 33,000円〜165,000円
1DK 33,000円〜198,000円
1LDK/2DK 55,000円〜412,000円
2LDK/3DK 99,000円〜693,000円
3LDK/4DK 131,000円〜1,122,000円
4LDK/5DK 165,000円〜1,320,000円

作業料金だけでなく、現金や貴重品などの発見、不用品や残置物の処分費用も上記金額に含まれています。

反対に、ゴミ屋敷清掃やペット屋敷片付けなど大量な処理困難物がある部屋は、追加料金がかかることもあります。

買取できる家財や家具があれば、もちろん上記金額よりも低価格になります。

その他、当社ラストクリニーングのお客様が、実際にお支払いされた金額は「特殊清掃料金について」で、確認できます。

後悔しない特殊清掃の業者選び

お伝えした高額な料金目安をみられて、費用を抑えたいと思い「どんな業者なら低価格でも大丈夫か?」と思われていますよね。

実は、下記5つを実践すれば、初めての人でも、ほとんど悪徳業者を避けることができます。

  1. インターネットで数社に候補を絞る
  2. お問い合わせして3社に見積もりする
  3. 相見積もり時に3社とも消臭方法を聞く
  4. 見積もり金額や作業内容などを確認
  5. 直感or2番目に安価な業者に決める

詳しい実践方法は「特殊清掃業者について」で、徹底解説していますので、特殊清掃を依頼予定の人はご覧ください。

特殊清掃なら私たちにお任せください

新型コロナ対策をしてから孤独死現場はもちろんですが、水害、火災現場、空き家整理、ゴミ屋敷片付けなど年中無休で駆けつけます。

孤独死があった部屋でお困りの人から「特殊清掃ならラストクリニーング!」と選ばれる強みとして当社の特徴3つを紹介します。

無論、吐血があった部屋の特殊清掃にも対応しています。

【特徴①】料金に最大金額を設定

料金に上限金額がある

一般の特殊清掃業者の料金表ページでは、最低金額の後に「〜」が書かれていて、最大金額が不明になっていますよね。

そのため、料金目安さえも分からないので、安心して見積もり申し込みができないのではありませんか。

その点、私たちは、お客様に安心してもらえるよう、高額になる最大金額も料金表に提示しています。

高額な料金になる可能性を隠さずに、本当の料金目安をお伝えすることが、吐血や孤独死でお困りの人のお力になると信じています。

【特徴②】高い薬剤知識と消臭技術

死臭の消臭除菌

多くの特殊清掃経験から、死亡後に発生する悪臭の消臭薬剤と、現場別で異なる消臭作業の手順やノウハウには、絶対の自信があります。

特殊清掃の目的は、部屋の見た目を綺麗にする清掃ではなく、高濃度の悪臭をゼロ近くまでにする消臭効果です。

その証として、特殊清掃の再施工依頼は数度ありましたが、消臭効果に納得できない理由で、返金保証を利用されたお客様はいらっしゃいません。

【特徴③】特殊清掃の実績は3千件以上

特殊清掃業者

2022年11月現在、私たちラストクリーニングが、創業から特殊清掃を行ってきた作業実績は3千件を越えています。

遺体があった部屋でたくさん消臭作業してきましたが、現場ごとに真摯に対応して、ご遺族様や大家さんのために、丁寧な特殊清掃作業を行ってきました。

その経験から、他社にはない高度な消毒消臭ノウハウと消臭技術が蓄積でき、それが当社の強みになっています。

結論!吐血の片付けは特殊清掃業者へ

もうご理解されたと思いますが、吐血量が少なくても血液に潜んでいる危険性に変化はありません。

そのため、サッと雑巾で拭き取れる量の吐血でも絶対に特殊清掃業者に依頼しましょう。

高額な料金を嫌がり、孤独死現場の危険性を疎かにして、完治が難しい精神的な病気になってしまうのは、リスクが高過ぎますからね。

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