
家族が孤独死して、部屋が悲惨な状態になっており、自分たちではどうにもできないので、特殊清掃業者を探されているのではありませんか。
実は、特殊清掃業者の選び方を間違えると、余計なお金が掛かります。
何故ならば、特殊清掃は通常の清掃とは全く異なる作業になり、ハウスクリーニング業者と違って特別な知識や技術が必要な特殊清掃業者は少ないので、詐欺まがいな金額設定をしているケースが多いからです。
このページでは、特殊清掃業を16年以上続けている私が、特殊清掃の現場状況や料金相場、特殊清掃の作業手順、後悔しない業者の選び方などをお伝えしていますので、参考にしてください。
目次
実際に行った特殊清掃の現場事例
ほんの一部ですが、相続人や本人からネット公開の許可を頂けた現場写真数枚をラストクリーニングの特殊清掃現場の事例/実績として掲載しています。
【実績①】得体の知れない幼虫が湧いていた
依頼者様の話
生前は天涯孤独だったらしく自殺してから約半年後に、市職員の訪問活動によって発見されたようです。布団の上で腐敗して、半分ミイラ化された遺体だったようです。
検死のため、警察が遺体を玄関から搬出する際に、腐敗体液で遺体の肉片と布団がへばり付いていたため、布団も一緒に搬出した時に、その布団下には得体の知れない幼虫が湧いていたそうです。
よく見ると、成長した害虫も何匹かおり、遺体の肉片を捕食して成虫になったのかと思うと、自分の身体が食べられているのを想像すると、精神的にゾッとしてしまいます。
【実績②】トイレで起きたリストカット自殺
依頼者様の話
娘の携帯電話に何度連絡しても出ない為、午後になってマンションまで訪ねても全く人気がしないので、合鍵を使って部屋に入ると、室内の空気は静まり返っていました。
そして、何気なくトイレのドアを開けると、そこには左手を血液で赤く染まった便器に突っ込んだまま、我が子は倒れていました。声を掛けても反応はなく、すぐに119番に電話した後は、ただただ呆然と立ちすくむだけでした。
警察からは自殺だろうと言われ、その苦痛に気付かなかった自分に苛まれている中、追い討ちをかけるように、マンションの管理者から退去時の原状回復費用の話を切り出されて、キチンと払ってくれないのなら裁判も辞さないと、脅しのような事を言われました。
【実績③】孤独死が原因で布団の中で死亡
実際に孤独死が起こって、腐敗した遺体からの異臭が充満している部屋の様子。
亡くなってから長い時間が経過していた為、ベッドに染み込む故人の腐敗体液が人型の痕跡で残っている。
【実績④】孤独死対策がされていたアパートだったが
某所賃貸アパートでの孤独死画像です。
お隣に住む管理人の話では、死後あまり経過していないとの事だったようですが、内装全てに腐敗臭が染み込んで、汚染されていました。
【実績⑤】統計的に最も多い孤独死現場は居間
死因は不明ですが、居間で倒れてそのまま亡くなられたようです。
変死扱いになるので、遺体は警察が搬送して処理しているのでありませんが、この画像を見れば遺体がどのような腐敗状態だったかがわかります。
知り合いになった警察の人によると、孤立した高齢者による居間での孤独死と事故死が、最も多数との事でした。
【実績⑥】浴室内の孤独死は後始末が大変
風呂の浴槽で亡くなった後、どす黒く汚泥した湯を抜いた後の孤独死画像です。
所々に腐敗した肉体から流れ出たものが付着しているのが見えます。
【実績⑦】ゴミ屋敷(中度)の特殊清掃
60代女性からのSOS電話があり、直ぐにお部屋まで駆けつけました。
一人暮らしのようでしたが、上記写真のように、あらゆる生活用品が部屋一面に散乱してゴミ屋敷状態でした。
1週間後に、息子家族が部屋に来るという事で、周辺に男手がいないため、急いで部屋を片付けて、散らかるゴミを残す事なく撤去して欲しいとの事でした。
見積り金額をお伝えすると、ちょっと高いと言われたので、段ボールや空き缶、服などの資源ゴミは、自身で処分して頂くという条件で、値引きして片付け作業を開始しました。
湿度が高い夏場でエレベーターが無いマンション3階だったので、かなり体力が必要な現場になりましたが、2日後には無事に掃除を済ませる事ができました。
【参考ページ】 |
一部重複していますが「凄惨な孤独死の現場写真と特殊清掃業者が感じた家主の生活」で、他の事例写真も掲載しています。 |
特殊清掃のリアルな料金相場表
私たちは、特殊清掃の本当の料金相場をお伝えするため、インターネット上で氾濫している客寄せ用に、極端に安く見せかけた金額は記載いたしません。
実質的な料金相場として、実際に私たちが見積してお客様に提示した最低金額と最高金額をお伝えします。
特殊清掃の総額料金相場
特殊清掃 | 55,000円〜500,000円 (税別) |
料金内訳
腐敗体液/汚物撤去 | 25,000円〜200,000円 |
害虫駆除 | 15,000円〜50,000円 |
消臭消毒 | 15,000円〜250,000円 |
- 遺体発見までの日数や亡くなった箇所、腐乱状態等によって金額に大きな幅があります
- 修繕や原状回復リフォーム費用は含まず
- 1部屋分の費用相場です
- 壁紙や床を剥がす解体費は含まず
- 運び出す遺品整理などの残置物の処分費用は含まず
遺品整理料金も必要になる場合もある
特殊清掃で死臭を99%消臭脱臭したいなら、死臭が付着している遺品などの整理や回収も必要になるので、間取りごとにその料金目安も掲載しておきます。
遺品整理の料金目安
ワンルーム | 30,000円〜150,000円 |
1DK | 30,000円〜180,000円 |
1LDK/2DK | 50,000円〜375,000円 |
2LDK/3DK | 90,000円〜630,000円 |
3LDK/4DK | 120,000円〜1,020,000円 |
4LDK/5DK | 150,000円〜1,200,000円 |
- 遺品処分費や運搬費、片付ける作業費などを含む実際にお支払いされる総額を提示しています (消費税別)
- 金額に大きな幅がある理由は「残置物の量」「分別作業の程度」「階数・エレベーター有無」「トラック車両までの距離」などの違いがあるからです
- 部屋や遺品の状況によっては、上記金額を大きく超える事もあります。(例)ゴミ屋敷や処分困難な残置物など
99%消臭脱臭した場合の料金相場
遺品整理も伴う特殊清掃が必要になるので、上記2つの特殊清掃料金と遺品整理料金の合計金額が総額になります。
つまり私たちの実績では、特殊清掃の料金相場は、以下の通りでした。
・最低金額=85,000円(税別)
・最高金額=1,700,000円(税別)
その他、実際に掛かった特殊清掃の料金や金額が不透明になる理由、ボッタクリ被害に遭わない秘訣などについては「特殊清掃が必要なケースと実際に掛かった料金」で、詳しく解説しています。
特殊清掃の料金が安くならない5つの理由
ここでは、一般の人でも想像できる理由から業界人でないと分からない特殊清掃の料金が安くならない理由を5つお伝えします。
安くならない理由を知って、激安業者に依頼して、死臭が消えていないなどのトラブルに巻き込まれないようにしましょう。
【理由①】多くの人が嫌がる職業
特殊清掃とは、遺体があった部屋の消臭や片付けなどの清掃のことを指します。時としてその部屋は、蛆やハエが湧き、細菌によって遺体は腐敗し強烈な悪臭を放ちます。
そのため、特殊清掃を喜んでする人は皆無といえます。まさに究極の3K作業の職業なのです。
さらに亡くなった方の苦痛や霊を身近に感じてしまうので、敬遠される職業といえます。
【理由②】人件費を削減出来ない
近年は、以前と比べて多くの人が特殊清掃業の門を叩くようになりましたが、新人さんは一週間程度で辞めてしまう方がほとんどです。
そのため、現場を任せられる一人前の特殊清掃員の人数は、ほんの一握りしかいないのが現状なのです。だから人件費を削減しづらい業界なのです。
また一人前の特殊清掃員になるには、多くの現場経験を積ませ、技術とコツ、病原菌知識、それに臨機応変に対応できる能力を身につけることが必要です。
それらを身につけるには、通常およそ半年~2年の期間が必要になります。この教育期間に掛かる費用が、人件費削減の足かせになっている事も原因の1つです。
【理由③】専用の高価な薬剤を使用する
当然ですが、市販されている消臭脱臭剤や芳香剤を使用しても、特殊清掃の消臭には全く歯が立ちません。
当社でもそうですが、多くの特殊清掃業者では、特別な成分が配合された消臭剤や消毒剤を使用しています。
その製造量は、市販品と比べて非常に少量で限られているので、その価格はかなり高額になります。
【理由④】遺品整理には手間と時間が掛かる
遺品整理に掛かる手間の度合いは、業者によって違いは大きくありますが、当社では下記のように細かく遺品の整理を行っています。
- 段ボールなどに入っている遺品をすべて開封し整理する
- タンスや引き出し、棚、小物入れなど中身を出し整理する
- 冷蔵庫内も整理する
- 書類関係はすべて中身を確認する
- 押入れや床下収納内も取り出し整理する
このようにすべての遺品を手分けして、必ず目で確認したうえで整理します。
なぜならば、そうする事で思わぬところで、通帳などの貴重品や思い出の品が捜索できて、形見分けのお手伝いが出来るからです。
不用品回収のように、トラックへの積込み作業がメインの遺品整理ではありません。
その前に、遺品の種類ごとに分ける片付け作業や梱包作業が重要であり、それには非常に多くの手間と時間が掛かっているのです。
【理由⑤】遺品の処分費が高騰している
不要な遺品は、最終的には資源リサイクルされるか、焼却や埋め立てなどでゴミとして処分されます。
最近では、地球温暖化の懸念や環境保護の観点から、ゴミの処分費は年々高騰しています。
今後も不要な遺品などのゴミ処分費は、高くなる事はあっても安くなる事はあり得ないでしょう。
多くの人様から選ばれている弊社の強み
次に、弊社ラストクリーニングについての簡単な会社概要と多くの支持を得ている強みを紹介させて頂きます。
【会社概要】ラストクリーニング
サイト名 | ラストクリーニング |
フリーダイヤル | 0120-958-540 |
受付時間 | 9時〜18時 |
定休日 | 年中無休(土日祝も対応) |
基本料金(税別) | 【腐敗体液/汚物】 25,000~200,000円 【害虫駆除】 15,000~50,000円 【消臭消毒】 15,000~250,000円 ◉床下や壁下まで腐敗体液が浸食している場合は別途解体/廃棄費用等が掛かります。 ◉上限金額は上記3つの合計500,000円(税別)まででそれ以上の請求はありません。 |
本部所在地/拠点 | 【本部】東京都足立区扇1-55-31 埼玉県北葛飾郡杉戸町下野926-13 神奈川県横浜市鶴見区鶴見2-3-45 千葉県船橋市芝山1-40-8 茨城県守谷市御所ケ丘2-3-1 |
特殊清掃作業の手順動画
特殊清掃で最も求められている事は、汚い部屋をきれいに片づける事ではなく、腐乱した遺体から流れ出す臭い、つまり死臭や異臭の消臭力ですよね。
その消臭力をきちんと発揮するには、特殊な脱臭薬剤やオゾン発生機材などの使用よりも、まずは異臭の発生箇所を完全に除去する事が最も重要です。
何故ならば、臭いの元を完全に絶たないと、部屋をいくら丁寧に防臭/除菌しても後から臭いが発生するからです。
という事で、床を剥がす張替え解体手前までの私たちが行った死臭発生箇所の特殊清掃作業の手順動画を公開中です。
【強み①】創業は2006年1月の老舗業者
特殊清掃という言葉は2006年の4月頃からネットで検索されるようになったのですが、私たちラストクリーニングは、その以前から特殊清掃サービスを提供してきました。
2005年以前にも遺品整理サービスの一環として、遺体があった部屋の除菌サービスを行ってきましたが、これからは高齢者の孤独死が増えると思い、2006年1月から本格的に特殊清掃サービスに力を入れてきました。
【強み②】電話相談件数は17,000件以上
2006年当時は、特殊清掃を専門にしている業者はほぼゼロだったため、2023年までの17年間で、特殊清掃の相談を受けた電話は17,000件を越えています。
そのうち6,800件以上は、実際に現地に伺って見積もりを行なってきました。
無論全ての相談者から特殊清掃を依頼されたわけではありませんが、電話相談だけでも特殊清掃や不動産対応に関する簡単なアドバイスで、お力になっていると自負しています。
【強み③】特殊清掃の実績は3,000件以上
2023年1月時点で、私たちラストクリーニングが創業からの特殊清掃を行ってきた現場数は3,000件を超えています。※ゴミ屋敷も含む
およそ2日に1回は遺体があった部屋などを消臭除菌してきた計算になりますが、各現場ごとに真摯に対応して、日々ご遺族様や大家さんのために、汗をかきながら特殊清掃を行ってきました。
【強み④】お客様満足度は96.8%以上
その日々の努力の結果と思われますが、特殊清掃を依頼されたお客様の多くから「匂いが消えて助かった」とか「本当にありがとう」などの言葉をいただいております。
特殊清掃を実際に行っている仲間の3人からの報告では、96.8%以上のお客様には喜んで頂いて満足されているようです。
残り3.2%のお客様にも満足してもらえるよう、私も含め4人で情報を共有して、電話対応や見積もり時の態度、消臭効果の改善を試みています。
【強み⑤】消臭剤知識と消臭技術には長けている
このようにして過去16年間の特殊清掃の経験から、人が亡くなった後に発生する死臭の消臭剤と現場ごとで状況が異なる消臭脱臭技術には絶対の自信があります。
特殊清掃の目的は、部屋の見た目をキレイにするハウスクリーニングではなく、死臭をいかにゼロ近くまでにする消臭脱臭力です。
特殊清掃の業者選びで失敗しなくない人は、下記「特殊清掃の相談窓口」をタップして、ぜひ私たちラストクリーニングに無料相談をされてみて下さい!
【強み⑥】現地見積もり時のコロナ感染症対策
ラストクリーニング在籍の清掃士は、直接お客様と顔を合わせる現地見積もり前に、下記の新型コロナウイルス感染症対策を徹底的に厳守しています。
- 防護マスクの着用
- 手指のアルコール消毒
- 出動時の体温検査(検温)
その他にも、お客様との会話中は広めに距離を取ったり、お渡しする見積書や領収証なども予め消毒を施しています。
ラストクリニーングの対応都府県エリア |
東京・埼玉・神奈川・千葉・茨城・栃木・群馬 |
真面目な特殊清掃業者が行っている9つの作業内容
当社では、ご遺族様に真摯に向き合い、故人様への供養のためにもしっかりと腐敗臭を消臭できる次の工程9つを通して特殊清掃作業をしています。
①害虫駆除
まず最初に取り掛かるのが、殺虫スプレーでの害虫駆除です。
その理由は、蛆虫やゴキブリ、ハエを放置したまま作業をすると、虫が逃げ出し腐敗体液を拡散させたり、隣の部屋へ侵入してしまうからです。
②死臭元を撤去
次に行うのが死臭元の撤去です。死臭元である腐敗した血液や体液は、布団はもちろんですが、畳やフローリングなどの床にもこびりつく事もあります。
これらを迅速に撤去して取り除かないと、作業者の靴底に腐敗体液が付着したままて、作業範囲を動き回り、菌を拡散させるため、死臭消臭がより困難になり、キチンとした特殊清掃ができなくなります。
③腐敗体液を洗浄して除去
フローリングなどに付着して死臭元が撤去できない場合は、ブラシやぞうきん等を使用して、腐敗した体液や血痕の付着箇所を極限まで洗浄します。
無論フローリングや敷居との隙間に付着している腐敗した体液や血液も除去します。
④特殊清掃専用の消臭剤と消毒剤を噴霧
特殊清掃専用に開発された消臭剤や消毒剤を噴霧して除菌します。家庭用の消臭剤とはその消臭力は桁違いに優れています。
さらに私たちは、その特殊清掃専用の消臭剤に特別な薬品を独特な方法で調合しています。
⑤死臭消臭の確認
床上や壁など腐敗体液で汚染されていた箇所に、数センチまで鼻を近づけて死臭が消臭脱臭されたかどうかを確認します。
もしも死臭が残っているようなら、何度でも腐敗体液の除去と消臭剤の噴霧/散布を繰り返します。
⑥遺品の整理後、搬出
ここまでの工程で約80%の死臭は消臭されていますが、残り20%の死臭は服やソファ、カーテン、その他、家財道具などの遺品に染みついています。
そのため、遺品を整理して搬出し処分します。
⑦ホコリ清掃
もちろん、電球傘や長押上、押入れの中のホコリや汚れにも死臭は付いているのでハタキや掃除機で清掃します。
これをうっかり忘れると、原因不明の死臭が残ってしまうことになります。
⑧部屋全体に特殊清掃専用の消臭剤を噴霧
床や壁はもちろんですが、状況によっては天井や窓ガラスなどにも特殊清掃専用の消臭剤を噴霧/散布します。
この際の噴霧方法は、少量を万遍なく行うことが重要です。
その理由は、あまり多くの消臭剤を噴霧すると消臭効果が薄れる場合があるからです。
⑨最後にもう一度消臭確認
部屋全体の消臭確認を行います。壁や窓ガラス、押入れの中、ドアの蝶番などできる限りの場所を消臭確認します。
もちろん最後にはもう一度、腐敗した体液や血痕が付着していた箇所も消臭確認をします。
【注意事項】リフォームが必要な場合もある
畳下や敷居の木材部分やフローリング、バスタブ、コンクリートなどの部材内部まで染み込んでしまった場合は、特殊清掃だけではどうしてもキチンと消臭や除菌ができない事もあります。
その場合は、復旧リフォームをするしかありません。ここでは代表的な例を挙げてみましょう。
フローリングなどの木材内部まで浸み込んだ
リフォーム工事の内容 |
構造的に可能であれば、新しいフローリングや敷居と取替えます。取替えが難しい箇所であれば、特殊な塗料などで異臭を抑えこみます。 |
マンション床下コンクリートまで達している
リフォーム工事の内容 |
コンクリート表面だけを砕いて取り除き、表面に新しくコンクリートを施工します。コンクリート粉砕が構造的にできない場合は、そのまま表面にコンクリート用の塗料を塗布して消臭します。 |
絶対に後悔しない正しい特殊清掃業者の選び方
実は、特殊清掃業者を選ぶ際、絶対押さえておいて欲しい下記3つのポイントがあります。
- 料金費用だけで業者を選んではいけない
- 死臭の消臭消毒効果が決め手
- 悪徳業者のタイプを知る
これら3つを頭に入れておけば、業者選びで後悔する可能性はグッと少なくなります。
因みに、社団法人などがやっている民間資格の取得は、消臭消毒効果とはあまり関連なく、それよりも現場経験の豊富さの方がより重要です。
①料金費用だけで業者を選んではいけない
決して料金費用が安いことだけで、特殊清掃業者を選んではいけません。
なぜならば、長年特殊清掃業界に携わってきた私が耳にした他業者への不満は「結局は法外な割高料金を払わされた」が、一番多く約50%だったからです。
業者サイトに掲載されている特殊清掃の料金表は、超最低の金額だと思っていいでしょう。
その金額を期待して見積もりを頼むと、実際にはその数倍~10倍以上もの見積もり金額を提示されてしまうでしょう。
しっかりと料金表を見てみましょう。金額の後ろに「~」「より」「から」などと記載されており、上限金額が書かれていない場合がほとんどです。
私が思うこと
そんな勘違いをさせるような姑息な手段で営業している業者よりもキチンと料金表に上限金額が書かれているほうが、結果的には費用を抑えて特殊清掃を依頼できるのではないでしょうか。
そして2番目に多かった不満は、次のポイントである「キチンと死臭が消臭脱臭されていない」でした。
②死臭の消臭消毒効果が決め手
次に押さえておいて欲しいポイントは、業者によって大きな差が出やすい「死臭の消臭消毒効果」です。
依頼者(あなた)が最も期待や要望している事は「死臭の消臭消毒」と思われるので、とても重要ですよね。
死臭をキチンと消臭しなくてはいけない理由
- 室内での作業が容易でなくなり遺品整理に支障をきたす
- 家主や管理会社、近隣住人から苦情が入り、後に高額な費用を請求される
- 住宅売却の内覧時、臭いが気になり住宅が売りづらくなる又は価格が下がる
特殊清掃業者ならどこでも同じ消臭効果が得られると思われているのなら大間違いです。下記の理由から業者によってその差は歴然です。
【理由①】死臭の発生元を丁寧に除去できない
特殊清掃の現場経験が少ない業者では、どこに死臭の発生元が残りやすいのかをあまり把握しておらず、またその除去も、どの程度行なえばいいのかも知らない業者が多いようです。
【理由②】市販の業務用消臭剤を使用している
特に塩素系の業務用消臭剤のみを使用している業者をよく見かけるが、それでは全く役に立たないのが現実です。
塩素のツンとした臭いで一時的に消臭されたように思われますが、数日後には再び、死臭が漏れることになります。
【理由③】遺品整理や遺品回収をしていない
遺体現場にある遺品にはほとんどの場合、死臭も付着しています。そのため、遺体があった場所だけ、いくら消臭消毒しても部屋から死臭が無くなることは決してありません。
■あなたがチェックすべき3つのポイント
チェック1 | 今までに行なってきた特殊清掃の件数(100件以上が目安) |
チェック2 | 特殊清掃専用の消臭消毒剤を使用しているか |
チェック3 | 遺品整理、遺品回収も行なっているか |
上記3つのポイントが満たされている事が、キチンとした消臭効果が得られる最低条件であると言えます。
しかし、上記3つを宣言していても実際には異なる業者も結構います。それを見分けるのは非常に難しいのが、現状と言えます。
近年では、特殊清掃業が儲かるからと、片手間で「特殊清掃も行っています」と宣伝している便利屋さんなどがいらっしゃいますが、専門業者を選ばれることをおすすめします。
③悪徳業者のタイプを知る
最後に押さえておいて欲しいポイントとして、特殊清掃業界で最も横行している3つの悪徳業者の手口を詳細にお伝えします。
【手口①】激安業者を装う
ネット上でよく見かける「特殊清掃料金・遺品整理込みで30,000円~」などと記載されているサイトは、99%嘘の激安価格を装った悪徳業者といえます。
なぜならば、本当に30,000円であるのであれば、それは特殊清掃や遺品整理ではなく、単なるハウスクリーニングや不用品回収で十分なのですから。
わざわざ、比較的高額になる特殊清掃や遺品整理という言葉を使う正当な理由が見つかりません。
そのような激安業者に実際に見積りをさせると、下記のような理由をつけて追加料金を加算していき、結局は他業者と同じか、それ以上の法外に高い見積り金額を提示してきます。
- 出張費
- 運搬費
- 人件費
- 処分費
- 交通費
- 特別作業費
- 実費など
あなたは、そんな数字のトリックを使うような業者が、キチンと消臭消毒作業が出来るとお思いですか?私は出来ないと思います。
【手口②】原状回復リフォームを執拗に勧める
特殊清掃という名のとおり、特殊清掃はあくまでも清掃サービスです。極力リフォームをしなくて済むようにするのも特殊清掃サービスの1つと、私たちは考えています。
しかし悪徳業者の中には、もっともらしい理屈を述べて部屋を元通りにする内装リフォームを何度も勧めてくる場合があります。
壁紙やクッションフロアの一部張替えを薦める程度なら問題ありませんが、床や壁、天井などを解体するフルリフォームを勧められたら、悪徳業者の可能性が高いといえます。
■悪徳業者が原状回復リフォームを勧める理由
原状回復リフォームを勧める理由は、作業前と作業後の比較が分かりやすくて、高額な料金を請求しやすいからです。
またお客様もリフォームしたので臭いも無くなったと感じる人が大多数なので、クレームも少なく済むからでもあります。(もちろん、余分な料金を払っていますが)
優良な特殊清掃業者であれば、原状回復リフォームに頼らずに、極力特殊清掃のみで死臭消臭する事が務めではないでしょうか。
ただし、以下のような場合は、死臭消臭のためリフォームが必要になる傾向が高いといえます。
■原状回復リフォームの必要性が高い状況
- ユニットバス内部や下まで特殊清掃が必要な場合
- 床や畳下、敷居の木材内部に腐敗液が染み込んでいる
- 床と壁や敷居との隙間に深く腐敗液が入り込んでいる
【手口③】ぼったくり金額を提示する
例えば、ワンルームの特殊清掃で300万円以上などの見積り金額は99%あり得ません。そのような業者は、あなたの足元を見て見積り金額を計算しているのです。
もちろん特殊な状況の清掃ですから、通常のハウスクリーニングのような安い見積もり金額にならないのですが、はやり特殊清掃にも相場というか料金目安があります。
その目安金額は、すでに詳しくお伝えしますが、ワンルームで300万円は、99%ボッタクリ価格と考えていいと思います。
【注意】高額な価格=ボッタクリではない
100%でなく99%の理由は、お客様からの強い要望で一旦コンクリートむき出しのスケルトン状態にしてからリフォームを行う場合などは、300万円を超える可能性があるからです。
しかし、料金ばかりを意識しすぎると必ず後悔することになります。
なぜならば、特殊清掃業界では「安かろう、悪かろう」が、まだまかり通っている業界だからです。
いくら安くても、死臭がきちんと消臭消毒されていなければ何の意味もありませんよね。
【参考ページ】 |
実は「特殊清掃業者をお探しなら実績豊富な私たちにお任せ下さい」で、しっかり死臭消臭できない特殊清掃業者が低価格になる理由を解説していますので参考にしてください。 |
特殊清掃は専門業者に必ず任せるべき
この項目では、専門業者に依頼しなかったためにトラブルになった例を踏まえて、特殊清掃は専門業者に任せるべき理由を3つお伝えします。
【理由①】一般人がやると余計に死臭が広がる
わずかな腐敗体液でも靴で踏んでしまうと、歩く度に靴底に付着した死臭がいたる所に広まります。まるでウイルス感染するかのように、瞬く間に部屋中の床上から死臭が発生し始めます。
当然、その余分な消臭作業には、膨大な手間と時間が掛かるようになります。
最悪なのが、廊下やエレベーターなどの共用部分にも死臭を広げてしまう事です。そうなると、近所迷惑どころではなく、場合によっては損害賠償を請求される事にもなりかねません。
口コミ事例① |
費用が高いから自分で遺体があった部屋の消臭をした結果、臭いは軽減されたが、どうしても少し残ってしまって、結局は特殊清掃業者に依頼することになった。 |
【理由②】通常の清掃業者では消臭が出来ない
通常のハウスクリーニング業者や清掃業者、便利屋では、強力な死臭の消臭ノウハウがないので、素人が行うに等しいといえます。
いくら特殊清掃料金が安くなっても死臭が消臭消毒できていなければ、再度専門業者に依頼しなくてはならなくなり、結果的にむしろ費用が高くなる事はよくあります。
口コミ事例② |
安く特殊清掃してくれる業者に依頼したが、何だか死臭が残っている気がして、クレームを入れたが、全然対応してくれなかった。それで、特殊清掃の専門業者にもお願いすることになって、最終的には高額な費用になってしまった。 |
【理由③】大家や不動産管理会社が納得しない
賃貸住宅の特殊清掃では、貸主である大家(不動産管理会社)の承諾が必須と思っていいでしょう。
元々死臭が少なく、しっかりと消臭して全く匂わないと思っても「専門業者に作業してもらいましたか?」と尋ねられ、そうでなければ納得されないようです。
大家(不動産管理会社)の立場からは、死臭の有無はもちろん重要ですが、それにプラスして特殊清掃の専門業者が作業しているかどうか自体も重視されています。
口コミ事例③ |
死後2日での遺体発見だったので、全く腐敗臭がなかったため、通常のハウスクリーニング業者に清掃を依頼した。その旨を大家さんに伝えると、特殊清掃業者でないとダメと言われて、2つの業者に清掃費用を払う羽目になった。 |
悪徳業者被害の事例
ここでは、特殊清掃業界内で頻繁に耳にする代表的な悪徳業者被害の事例を3つお伝えしています。業者選びで後悔しないためにぜひ知っておいてください。
被害事例① |
料金目安を参考に見積もり依頼したが、金額が合わなかったので断ったが依頼するまで居座られた。 |
被害事例② |
消臭作業後に死臭が残っていたので再作業を申し出たが、色々と理由をつけて作業に来ない。 |
被害事例③ |
特殊清掃作業で部屋を一部解体されて、結局大掛かりなリフォームが必要になった。 |
※料金ばかりに意識を集中しない事がポイント
特殊清掃業者を選ぶ際に、依頼者(あなた)の心理として安い業者や安くなる方法に意識が集中してしまうのは仕方無いかもしれません。
しかし、この記事を読まれているあなたは、ここで一旦、リアルな費用目安を知り、安くならない理由に意識を向けてみましょう。
なぜならば、それが悪徳被害に遭わないための最重要ポイントだからです。
特殊清掃サービスのご利用の流れ
特殊清掃の依頼をお考えの人に向けて、弊社特殊清掃サービスの「現地見積り依頼」〜「会計完了」の流れを分かりやすく説明します。
因みに、現地見積りのキャンセル料はもちろんですが、見積り後に特殊清掃を依頼されない場合でも、一切費用が発生しない100%完全無料をお約束しますので、安心してお依頼ください。
①現地無料見積りの依頼
0120-958-540にお電話頂き、まずは受付専用スタップが応対しますので、「苗字」と「電話番号」を添えて、下記の言葉などでお問い合わせください。
「親族(入居者)が孤独死したので特殊清掃の見積もりをしたい」
一旦電話を切った後、10分〜30分以内に専任スタッフから折り返し連絡が入り、下記4点を確認して現地見積りの日時を決めます。
- 苗字
- 日中に繋がる連絡先
- 現地の所在地
- 希望の見積り日時
また折り返し電話で、要望や予算、形見の取り置きなども詳しくお聞きしますので、気軽にどうぞ遠慮なくおっしゃってください。
受付時間外の場合は、お申込みフォームから折り返し電話の予約が可能です。ご予約頂く事で、翌日優先的に対応させて頂いています。
②現地見積もりの立ち合い
指定日時に、現地での立ち会いをお願いします。実際に清掃を行う専属の技術作業スタッフが伺います。
特殊清掃サービス完了まで同じスタッフが対応します。
その場で支払い総額を提示
お支払いのトラブルを防ぐため、原則お支払い者本人がお立ち会いください。
お支払い者が、遠方の方や体が不自由な方、その他立ち会いが困難な場合は、見積り依頼のお電話にてご要望ください。
現地見積りは30分程度
まだ正式なご依頼ではありませんので、一旦引き上げ他社と見積り比較して頂く事も可能です。
一方その場でご依頼頂き、すぐ作業を開始する事もできます。
当日に時間制限がある場合は、まず簡易脱臭のみ行い、後日 本格的な消臭作業といった事も可能です。
③正式な依頼で作業を開始
正式依頼があるまでは作業を開始する事はありませんので、じっくりと落ち着いてご検討くださってかまいません。
正式な依頼方法は2つ | |
方法① | 見積り時に口頭又はサインにて、その場で正式依頼 |
方法② | 再度0120-958-540に電話して、作業日時を決めて後日正式依頼 |
また強引な営業や勧誘は一切禁止である事を社内の作業スタッフ一同が、心得ていますのでご安心ください。
④作業中に立ち会う必要はありません
特殊清掃は、基本3日で終わります。腐敗状況により作業時間は前後する場合もあります。
依頼者様のあなたは、消臭作業中に必ずしも立ち会う必要はありませんので、他所でお待ちください。
遺品整理の作業時間は半日〜7日
故人の遺品整理は、大量の遺品による撤去物量などで作業時間に大きく幅があります。
初めにご要望をしっかりお聞きしますので、遺品整理に関しても撤去作業中、必ずしも立ち会う必要はありませんので、他所でお待ちください。
⑤作業完了後の確認
前もって作業完了日時をお知らせします。作業後の確認にご協力お願いいたします。
この時点で、万が一臭いが残っている場合は、必ずご指摘ください。
腐敗臭がなくなるまで消臭消毒
お部屋を引き渡す時に、トラブルにならないよう、臭いが99%除去されるまで、繰り返し拭く作業や消臭消毒させて頂きます。
残臭等がなければ、立会い確認は5分程度で終了致します。
⑥作業料金のお支払いで完了
作業後の確認を行い、納得されましたら、お支払い手続きにはいります。お支払いは、基本的に現金一括払いのみで承っております。
ただし、作業が複数日になる場合は、作業前に半額お支払頂き、作業後に残金をお支払い頂く事もあります。
お客様からよくあるQ&A
最後に、電話で頻繁に問い合わせがある質問をQ&A式でまとめてみましたので、参考にしてください。
【質問①】電話で概算料金を知りたいのですが?
お電話で概算料金を知りたい気持ちは分かりますが、可能な限り完全無料の現地見積もりをお願いしています。
何故ならば、現場(死体が発見された部屋)を見ず、電話聞き取りだけの見積り金額では、実際の料金と大きく異なるケースが多々あるからです。
そんな不明確な見積り金額では、お客様にも私たち業者にもデメリットしかないので、必ず完全無料の現地見積りを依頼するようにしましょう。
【質問②】見積もりは本当に無料ですか?
はい、本当に現地訪問見積もりは、100%完全に無料です。
特殊清掃を依頼されない場合でも、下記のようないかなる名目でも金銭を請求する事は一切ありません。
- キャンセル料
- 訪問出張料
- 交通費
- 高速代
- トラック車両費
- 人件費
見積り金額や作業内容に納得できない場合は、遠慮なくお断りしてください。直ぐに挨拶をして引き下がります。
無論、依頼するまで居座ったり勝手に作業をする事は一切ありませんので、安心してください。
【質問③】見積もりや作業は当日緊急で可能か?
当社作業日程の空き状況によっては、最短で電話問い合わせ即日でも現地見積もりや特殊清掃作業は可能です。
また都合の良い日に合わせての見積もりや作業にも柔軟に対応していますので、お電話で日程などをお伝えください。
【質問④】異臭を100%消臭できますか?
短期間で異臭を100%消臭するには「特殊清掃+解体リフォーム」しかありません。
しかし、お急ぎでない場合や99%消臭なら、特殊清掃だけで十分に可能です。
因みに、99%消臭とは、臭気測定器ではわずかに数値が表示されるけど、人間の鼻では全く悪臭を感じないレベルの消臭の事です。
私たちラストクリニーングでは、基本的に高額な解体リフォームの手配を必要としない99%消臭の特殊清掃サービスを提案しています。
【質問⑤】近隣住人に知られずに作業は可能か?
特殊清掃を依頼される主な要因は、孤独死(独居死)と自殺です。そして孤独死や自殺があると、必ず警察の現場検証があり、周囲はざわつきます。
つまり、特殊清掃を依頼される前に、すでに近所の住民は「人が亡くなったのでは?」と思われているので、知られずに特殊清掃作業はできません。
特に、戸建てではなく自宅マンションや賃貸アパートなどの集合住宅では、100%近隣住人には知られています。
ただし、ラストクリーニングでは、近隣住人にこれ以上迷惑を掛けないよう配慮しながら、常に誠心誠意、心を込めて特殊清掃作業を行っています。
まとめ
今日は、特殊清掃の事例写真、本当の料金相場、安くならない理由、そして正しい特殊清掃業者の選び方や真面目な特殊清掃業者が行う作業内容などをお伝えしました。
このページを読まれた事で、特殊清掃後に後悔しない良い依頼先が見つけられる手助けになれれば嬉しく思います。