詐欺ばかりの遺品整理業者の中で優良業者を見つけるための秘訣

親族の遺品整理を予定されていて、あまりにもその遺品量が多く、自分だけではできないので、どの遺品整理業者を選べばいいのかと悩んでいるのではありませんか。

そんなあなたに、遺品整理業者を正しく選ばないことのリスクと失敗しない業者の選び方をお伝えします。

また業者選びの前に心構えておくべきことも記載していますので、ぜひ参考にしてください。

目次

遺品整理業者を正しく選ばないことのリスクについて

まずは、遺品整理業者を正しく選ばなかった際の主な4つのリスクについて知っておきましょう。

【リスク①】貴重品や思い出の品も処分される

遺品整理業者でなく遺品回収業者を選んでしまうと、遺品整理ではなく遺品回収をされて、遺品の中身をほとんど確認することなく、そのまま回収処分されてしまいます。

【リスク②】ボッタクリ業者に当たってしまう

悪質な遺品整理業者を選んでしまうと、料金表にカラクリを仕掛けられたり、見積り時に居座られて、結局ボッタクリ料金の遺品整理を依頼してしまうことになります。

【リスク③】不法投棄等で面倒に巻き込まれる

不法な遺品整理業者を選んでしまうと、遺品はそのまま山中や川底で不法投棄されてしまいます。

最悪の場合、それが発覚して遺品からあなたの所在が判明すれば、警察から不法投棄をしたと疑われます。

【リスク④】乱暴な作業で近所に迷惑を掛ける

不用品回収をメインしている遺品整理業者を選んでしまうと、大人数でドタバタと音を立てながら遺品をゴミのように扱い、トラック荷台に放り込み、近所から険しい視線を浴びることになります。

上記リスクを避けるため、次項目以降をしっかりとお読みなって、後悔のない遺品整理業者選びをしてください。

遺品整理業者を選ぶ前の心構え

遺品整理業者の選び方を知る前に、まずは下記の3つの心構えに留意してください。このポイントを抑えておかないと間違った方法で業者を選ぶことになりかねません。

①口コミ情報や業者サイトに書かれてことは鵜呑みにしない

ネットで多く見られる口コミのほとんどは、遺品整理業者が口コミサイトにお金を払って依頼しているものです。

また業者サイト内に書かれてことも巧妙に仕組まれた過大な宣伝文句と考えたほうがいいでしょう。

②遺品整理はオーダーメイド作業であることを知っておく

遺品整理は、不用品回収のように遺品を回収する単純作業ではありません。

現場ごとに1つ1つの遺品の中身を確認しながら、必要なもの不要なものに分けながら整理を行ないます。

遺品や部屋の状態によって、その整理方法も全く異なります。そのため不用品回収のように定価は存在しません。

③遺品整理業界はボッタクリ比率が高い

一般の人が遺品整理を業者に依頼することは、一生のうち1度あるかないかです。多くても数回でしょう。

そのため、依頼者とって遺品整理の料金相場を把握しづらくなります。そこに目をつけて多くのボッタクリ業者が暗躍しています。

失敗しない正しい遺品整理業者の選び方

この項目では、ネットを使った失敗しない正しい遺品整理業者の選び方を時系列順にお伝えします。この通りの方法で遺品整理業者を選べば大きな失敗をすることはありません。

ネットで遺品整理業者の情報を検索する

あまりにも多くの遺品整理業者が検索されたら、都道府県名も含めて検索してみましょう。

そうすれば、該当地域を営業エリアにしている実際に遺品整理を依頼できる業者だけが検索されます。

電話で様子を伺う

業者サイトの内容から、自分の希望と近い業者に電話をして様子を伺ってみましょう。

先ほどもお伝えしましたが、サイト内容と実際の電話対応が大きく異なることは、この業界ではよくあることです。

見積り先を3社に絞る

数社ほど電話で様子を伺ったら、業者サイトと電話応対の内容がほぼ一致している業者から見積り先を3社に絞りましょう。

3社の理由は、1日で見積りできるのが時間的に3回程度であることと、4社以上に見積もりを依頼すると精神的に疲労してしまい、業者選びを妥協してしまう恐れが出てくるからです。

見積り依頼の電話をする

この段階で、実際に電話をして正式に見積もりを依頼します。

もちろん、この電話でも様子チェックは忘れずに。正式な見積り依頼を受けると、業者側も気が緩んでつい本性を見せてしまう業者もいますので、要チェックです。

見積り時に担当者の様子をしっかり観察する

まずは、見積り担当者にサイトの隅々まで見ていることをさりげなく伝えましょう。そしてサイト内に書かれていたことに触れて簡単な質問をしてみてください。

その際に担当者の目が泳いでいたり、面倒臭そうな素振りをしないかを確認しましょう。もちろんそのような態度をした業者には遺品整理を依頼されないほうがいいでしょうね。

見積り担当者に作業内容等を確認する

いくらサイト内容と電話応対の内容が一致していても、実際に行なう遺品整理の作業内容が伴っていないと全く意味がありませんよね。

見積もり担当者にしっかりと遺品整理の作業範囲や作業日数、料金等を確認しましょう。

無論、その作業内容は口頭だけでなく見積書等に記載して、証拠として残せるようにするのは当然です。

正式に遺品整理業者1社を選ぶ

担当者の態度、遺品整理の作業内容、料金等を総合的に判断して一番自分の希望に近い業者に正式に遺品整理を申込みましょう。

もしも迷ったら自分の第一印象を信じて決められることをおススメします。

なぜならば、今までにも経験があると思いますが、必要以上に迷うと間違った選択をしがちになるからです。

信頼できる遺品整理業者の特徴

この項目では、これがなければ絶対に信頼できる業者ではない3つの特徴を挙げています。ぜひ失敗しない業者選びのためにもメモされることをおススメします。

すぐに電話口に出る

3コール~5コール以内に受付けが電話口に出ないのは、お客様との最初の接点である電話対応を疎かにしている証拠です。そのような業者が信頼できるはずはありません。

強引に見積りを薦めない

電話では、遺品整理の料金目安や概算などを一切告げずに、とにかく見積りを依頼させようとする業者は、悪徳の可能性が高いでしょう。

その理由は、見積り時、遺品整理を依頼するまで帰らないという悪徳手法があるからです。

信頼できる業者は、お客様の気持ちを理解していて、決して強引に見積りをお勧めしません。

料金目安表等の金額が明確である

「金額が明確」とは、具体的には上限金額と総額がしっかりと明示されていることです。

よくありがちな「1K39,000円~」とか「基本料金29,000円より」等の料金表を提示している業者は避けたほうがいいでしょう。

上限金額が書かれていないので、あたかも当然のような態度で超高額な見積り金額を提示してきます。信頼できる業者の料金表は、しっかりと総額で上限金額も明示されているものです。

激安業者=ボッタクリ業者の可能性は非常に高い

遺品整理は、1つ1つの遺品中身を目で確認しながら、コツコツと時間の掛かる作業です。さらに遺品整理特有の知識や経験が必要になることもあります。

そのため、どうしても人件費等で遺品整理料金は高めになってしまいます。

その遺品整理料金(最低金額の表示だけですが…)を激安にしているということは、単なる不用品回収か、または客寄せ目的の激安料金だけで、実際には高額なボッタクリ料金を請求するしかありません。

なぜならば、そうしないと業者経営が成り立たないのですから。激安業者の悪徳手法は「悪徳業者に依頼するとよく遭う7つのトラブル」で、詳しくお伝えしています。

遺品整理の料金相場

ワンルーム 33,000円〜165,000円
1DK 33,000円〜198,000円
1LDK/2DK 55,000円〜412,000円
2LDK/3DK 99,000円〜693,000円
3LDK/4DK 131,000円〜1,122,000円
4LDK/5DK 165,000円〜1,320,000円
  • 遺品処分費や運搬費、作業費などを含む実際にお支払いされる総額を提示しています。(消費税別)
  • 金額に大きな幅がある理由は「遺品の量」「分別作業の程度」「階数・エレベーター有無」「トラック車両までの距離」などの違いがあるからです
  • 部屋や遺品の状況によっては、上記金額を大きく超えることもあります。(例)ゴミ屋敷や孤独死など

遺品整理はノウハウを持っている専門業者に依頼すべき

死臭の完全消臭には遺品整理も必須

料金の安さからでしょうか、まれに便利屋や不用品回収業者に遺品整理を依頼されようと考えられている人がいらっしゃいますが、それは止めたほうがいいでしょう。

なぜならば、しっかりとした遺品整理には、専門的な経験とノウハウが必要だからです。

便利屋は、幅広い知識や経験はお持ちですが、遺品整理の経験が乏しいと思われますし、不用品回収業者は、遺品をまるでゴミのように扱いがちです。

遺品整理は専門業者に依頼すべき詳しい理由は「遺品整理を便利屋に依頼する前に知っておくべき6つのポイント」で、お伝えしています。

改めて遺品整理について基本的なことをお伝えします

最後に、遺品整理について基本的な3つのポイントをお伝えしますね。

①遺品整理とは遺品を1つ1つ分別し整理する事

遺品整理とは、その言葉通りに遺品を整理することです。具体的には。ダンスや引き出しの中身はもちろん、押し入れの段ボール箱内や天井裏まですべて手に取り、確認します。

それらを遺族の要望ごとや貴重品の有無、資源別に分別するのが遺品整理です。

具体的な遺品整理の仕方は「遺品整理を行う時期と自分で行うか業者に依頼するかの判断基準」で、詳しくお伝えしています。

②遺品回収や遺品処分とは異なる

ネット上で遺品整理業者と名乗っている多くは、実は遺品整理ができない遺品回収業者や遺品処分業者である可能性があります。

極端に言ってしまうと、遺品回収業者や遺品処分業者は、ほぼ不用品回収業者と同じと思っていいでしょう。

遺品整理と遺品回収の違いについては「遺品回収と遺品整理はイコールではない」で、詳しくお伝えしています。

家族の遺品を不用品扱いされてもいいのなら、そんな業者に依頼されてもいいかもしれませんね。

③遺品を大切にしたいのなら専門業者を選ぶ

反対に遺品を大切にしたいとお考えの人は、絶対に遺品整理の専門業者に依頼しましょう。なぜならば、不用品としてではなく、1つ1つを遺品として丁寧に扱いからです。

しかし専門業者かどうかの見分け方って、よくわかりませんよね。また悪徳業者の存在も気になりますよね。

そんなあなたに向けて「遺品整理のプロが語る悪徳業者の特徴と卑劣な手口と体験談」では、その解決方法を詳しくお伝えしています。

まとめ

今日は、失敗しない正しい遺品整理業者の選び方をお伝えしましたが、参考になったでしょうか。もしも参考になったのでしたら幸いです。

遺品整理業界は、悪徳業者の比率が高いといわれていますので、慎重なうえにも慎重に業者選びをしてくださいね。

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