安心できる遺品整理業者とは|激安業者が安心できない理由

遺品整理業者を選ぶ際、安くて安心できる業者はどこだろうと探されていると思います。

しかし、あまり「安くて」を意識しすぎると、安心ではなく後悔することになるかもしれませんよ。

今日は、安心できる遺品整理業者のことと、激安遺品整理業者が安心できない理由をお伝えします。業者をお探し中の人には、必見の内容です。

安心できる遺品整理業者の必須ポイント

安心できる遺品整理の定義
  • 遺品を1つ1つ確認しながら丁寧に整理する
  • 遺族(依頼者)の気持ちに寄り添う
  • 違法な作業や行動は決して行なわない

上記3つの定義を踏まえた上で、絶対に外すことができない「安心できる遺品整理業者の必須ポイント」を3つ挙げています。

上記のどれか1つでも当てはまらない業者は、安心できる遺品整理業者でないと考えていいでしょう。それでは1つずつ説明していきますね。

①対応がしっかりしていること

問合せ時の電話対応・見積り担当者の対応や様子、遺品整理時の作業者態度や近隣へ対応等がキチンとしていることは当たり前です。

でも、その当たり前のことが実行できている業者は意外と少ないものです。

安心できる遺品整理業者は、その当たり前のことにも手を抜かず、実行しようと日々取り組んでいます。

②遺品整理の経験ノウハウがあること

あまりご存じないと思われますが、ある程度の経験とノウハウがないと、遺品整理はキチンとできません。

もちろんじっくりと時間を掛ければ誰にでもできますが、仕事として遺品整理を行なうには、瞬時に遺品を分別する能力や次作業を見越して、効率的に作業手順が組める判断力等が必要になります。

迷いながら、遺品整理をされる業者は安心できませんよね。

③法令順守で遺品を処分していること

安心できる遺品整理業者が引き取った遺品は、法的に許可された廃棄物処分施設が整った工場へ運搬され合法的に処分されます。

最終的に遺品の行方がどこなのかが、分からないと安心できませんよね。

ちょっと寂しいことをいいますが、最終的に遺品は廃棄物として地中に埋め立てられてしまいます

遺品整理の資格は安心の証でない

事件現場特殊清掃士の資格は求人に優位?

ネット上で「遺品整理」という資格を取得している業者を多く見かけるようになりました。

もしかしたら、ほとんどの人が遺品整理の資格は、国家資格と思われているかもしれませんが、事実は異なります。

一般社団法人=普通の会社

実際には、遺品整理の資格はある1つの一般社団法人が立ち上げた資格の1つに過ぎません。

社団法人と聞くと、何だか国家的に権威のある法人と思われるかもしれませんが、普通の人であれば、誰でも一般社団法人を設立することはできます。

つまり、あなたでも一般社団法人を持つことは可能なのです。一般社団法人=普通の会社といっても過言ではありません。

参考URL:http://ishs.office-segawa.com/

遺品整理の資格=民間資格

そんな一般社団法人が掲げている遺品整理の資格は、ただの民間資格なのです。

言い換えれば、研修費用や会費などの費用を支払えば、ほとんどの場合、取得できる可能性があるのです。

なぜならば、一般社団法人は非営利団体ですが、その団体の維持費(人件費や家賃等)は補わないといけないので、収益が必要だからです。

民間資格の場合、多くはその資格内容云々よりも収益確保のためになりがちになっていると思っていいでしょう。

民間資格=安心の証ではない

そんな収益確保のための遺品整理の資格が、安心の証になるはずがありません。決して遺品整理という資格を過大評価し過ぎないようにしましょう。

無論この遺品整理の資格が無いよりかは、あったほうが安心材料の1つにはなると思いますが、あくまでも予備的な安心材料の1つに過ぎません。

激安遺品整理業者が安心できない3つの理由

少しでも安く遺品整理をしてくれる業者を探されるお気持ちはよく理解できますが、あまりにも料金ばかりに意識を捉われると大きな落とし穴に落ちることがあります。

それを未然に防ぐためにも、なぜ激安遺品整理業者が激安なのかの理由を知っておきましょう。

【理由①】遺品回収しかできないから

遺品の中身を1つ1つ確認し、種類ごとに分別する遺品整理作業には、多くの時間と人手が必要になります。当然その費用は、遺品整理料金に反映されます。

一方、遺品回収は、不用品回収と同様にあまり遺品の中身を確認せず、淡々とトラックに積んで回収して完了です。

つまり、時間も人手も遺品整理と比べてほとんど掛からないので激安が可能なのです。そのため、ちゃんと安心できる遺品整理業者の料金は、決して激安になることはありません。

遺品整理と遺品回収との違いは「遺品回収業者だけに任せるのは危険!故人の貴重品を守る方法」で、詳しくお伝えしています。

【理由②】経験少ないアルバイトが作業するから

前項目でもお伝えしましたが、安心できる遺品整理を提供するには、実際に作業する人にも遺品整理の経験やノウハウが必須です。

その経験やノウハウの取得には、多くの時間つまり人件費等の多くの費用が必要なので、遺品整理料金は激安になることはまずありません。

激安遺品整理業者は、その費用負担を嫌って、ほとんど遺品整理の経験がないアルバイトを使用して利益を確保しています。

そのため、激安で遺品整理らしきサービスが提供できるのです。でもキチンと遺品整理ができない業者は、はたして遺品整理業者と呼んでいいのでしょうか。

【理由③】不法投棄の恐れがあるから

遺品整理料金の内訳の1つに遺品処分費があります。業者ごとにその割合は異なると思いますが、その割合は通常2割~5割が目安といわれています。もしもその遺品処分費がゼロだったら激安で遺品整理サービスを提供できますよね。

しかし、そのようなことができる唯一の方法は、遺品の不法投棄しかありません。激安遺品整理業者は、そのほとんどが不法投棄業者と捉えていいのかもしれません。

業者による不法投棄が発覚した場合、その遺品から個人情報が特定されれば、最悪の場合、不法投棄の事実を知らなくても疑いが掛けられます。はたして、あなたはこのような激安遺品整理業者で安心できますか?

安心できる遺品整理業者の探し方の心得

安心できる遺品整理業者とは、言い換えれば悪徳でない業者または優良業者のことでもありますよね。

であれば悪徳業者を見分けることができれば、安心できる遺品整理業者を探し出せる可能性がグンと高まるということになります。

そこで、ここでは、悪徳被害に遭わないための心得8つをお伝えしています。

【心得①】小奇麗なサイトの業者は注意しておく

多彩な色合い構成や電話番号、人物を大きく目立つように掲載しているホームページは、意図的に勢いで電話連絡をさせようとしている業者です。

心理学の理論を流用してあなたの正常な判断を鈍らせようとしています。

【心得②】料金表金額はあくまでも参考程度に

どこの業者も料金表には、最低金額が書かれているものです。その金額を見込んで見積りを依頼すると、100%期待はずれで終わってしまいます。

最低金額の表示は、気を引かせ、電話連絡を促す手法なのです。

【心得③】遺品整理の資格の意味を知っておく

事件現場特殊清掃士の資格は求人に優位?

遺品整理の資格は国家資格ではないということを頭に入れておきましょう。費用を支払って講座を受ければ資格を得ることができものなのです。

【心得④】不用品回収業者も紛れていることを知っておく

遺品整理業者の中には、不用品回収をメインにしている業者もいます。

そのような業者の料金は比較的安いですが、遺品を不用品やゴミとして扱う作業人が多く、非常に雑な遺品整理をする傾向があります。

【心得⑤】安さを前面に出す業者側の理由を知っておく

家電製品のようにどこも全く同じ製品を販売する業者なら、安さを売りにすることは理解できますが、遺品整理は製品ではなくサービスです。

遺品整理サービスに自信ないから、料金勝負で安さを前面に出しているものと思われます。

【心得⑥】現地から業者所在地までの距離を把握しておく

業者所在地が遠すぎると、交通費等で余計な費用が掛かってしまいます。

一方、近すぎると、作業人の中に知人の知り合いがいたりして、何かと気まずい思いやあらぬ噂が立てられることもあります。ちょうどいい距離は20キロ~50キロの範囲でしょう。

【心得⑦】TV出演の告知は宣伝だと認識しておく

実は、TV出演の依頼はどこの業者にも来ています。私たちにも10回以上、出演オファーの電話がありました。

真面目な業者は、お客様のことを気遣い、お断りしています。TV出演にはイメージアップなどの広告宣伝効果があるといわれています。

【心得⑧】激安には必ず理由がある事を知っておく

私たちからみても、目を疑うような激安金額が書かれているホームページを見かけることがあります。

その金額で遺品整理ができる理由を色々と思考してみたのですが、たった1つしか浮かびませんでした。それは遺品の不法投棄です。

まとめ

この記事では、安心できる遺品整理業者のことと激安遺品整理業者が安心できない理由などをお伝えしましたが、参考になったでしょうか。

くれぐれも安い業者に遺品整理を依頼される際はご注意くださいね。

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