遺品整理を便利屋に依頼する前に知っておくべき6つのポイント

遺品整理を手伝ってくれる業者を探しているが、あまり高い費用は掛けたくないので「便利屋に依頼してみてはどうかな」とお考えですよね。

しかし、本当に遺品整理を便利屋に依頼しても大丈夫でしょうか。

今日は、便利屋に遺品整理を依頼するとむしろ料金が高くなる理由と失敗しない業者の選び方、遺品整理の料金目安などにお伝えします。

便利屋に問合せする前に、是非参考にしてください。

得意分野が遺品整理と一致しないとむしろ料金が高くなる傾向がある

便利屋の得意分野の中で、遺品整理と似た分野は不用品系です。しかし不用品回収は遺品回収に近いのであって、決して遺品整理に近いのではありません。

遺品整理と遺品回収の違いは「遺品回収業者だけに任せるのは危険!故人の貴重品を守る方法」で詳しくお伝えしています。

多くの便利屋は遺品回収しかできない

遺品整理とは、簡単に言えば、部屋全体にある遺品を1つ1つすべて確認しながら、分別や整理を行ない、その後 遺品を処分することです。

一方 遺品回収とは、遺品をそのままトラックを詰め込み回収することです。

その手間や作業時間の差は歴然ですよね。まれにキチンとした遺品整理を行なう便利屋もいますが、90%以上の便利屋は遺品回収しかできないでしょう。

なぜならば、基本的に便利屋は「広く浅い知識と経験」しか持っていないからです。しっかりとした遺品整理は「深い知識と豊富な経験」がないと決してできません。

不手馴れなため要領が分からず料金は高め

遺品回収しか経験がない便利屋は、一体どのぐらいの作業時間が掛かり、何人の作業者が必要になるか等の経費計算が不鮮明になりがちです。

仮にできたとしても、その経費金額に自信がないので、安全策を取り、どうしても遺品整理の料金は高めになってしまうようです。これは知り合いの便利屋さんから聞いた事実です。

もちろん手馴れていないので、その作業レベルも低くなるのは当然です。

つまり遺品整理を便利屋に依頼すると、料金は高くなるわ、遺品整理自体も質が低くなるわという、ダブルでデメリットを被る可能性が高くなるというわけです。

一般的な便利屋について

便利屋は、何でも屋とも呼ばれ、専門分野を持たず「広く浅い知識と経験」を駆使してサービスを提供している業者です。

便利屋=何でも屋

その「広く浅い知識と経験」が消費者からみれば、便利であることで便利屋と呼ばれています。

多くの便利屋は、消費者が生活や住宅で困っている事の問題を解決して、その対価を受取っています。

専門業者より料金は安めだが…

また一部の便利屋では、会社相手に特化したところもあるようです。一般的には、便利屋の料金体系は、他の専門業者よりも安めな傾向があるといわれています。

なぜならば、見方を変えれば便利屋が便利屋たる所以である「広く浅い知識と経験」が、中途半端だと消費者から見られていることが原因と思われます。

そのため、便利屋には次項目のように得意分野があります。

それぞれの便利屋には得意分野がある

ここでは、一般的に知られている主な便利屋の得意分野を5つお伝えします。さらに細かくみれば、まだまだ多くの得意分野があると思いますが、割愛させていただきます。

①代行系が得意な便利屋

具体的な内容 ・並び代行
・順番取り代行
・家具移動
・家事代行
・冠婚葬祭などの代理出席など

②作業系が得意な便利屋

具体的な内容 ・草刈り(草むしり)
・リフォーム営繕
・家具組立
・引越しの手伝いなど

③不用品系が得意な便利屋

具体的な内容 ・不用品回収
・部屋の片付け
・ゴミ屋敷の片付け
・定期ゴミ回収(法人)など

④掃除系が得意な便利屋

具体的な内容 ・ハウスクリーニング
・水回り清掃
・雨樋清掃
・アパートマンションの定期清掃など

⑤探偵系が得意な便利屋

具体的な内容 ・浮気調査
・ペット探し
・尾行調査
・行方調査
・盗聴盗撮調査など

やはり遺品整理は遺品整理専門業者に任せるべき

死臭の完全消臭には遺品整理も必須

このように、遺品整理の専門業者でない便利屋だと、遺品整理作業のレベルがどうしても低くなってしまいます。

もちろん便利屋の中でも遺品整理の経験が豊富で、レベルが高い便利屋さんもおられますが、それはほんの一部で見つけることさえ非常に困難です。

それであれば、遺品整理のためにわざわざ便利屋の中から依頼先を選ぶ必要はあるのでしょうか。そうですよね。そんな必要はありません。

もしも、あなたが遺品整理でお困りなのであれば、必ず遺品整理を専門としている業者から選択しましょう。

失敗しない遺品整理業者の選択方法

しかし、遺品整理専門と宣伝している業者の中にも便利屋と同レベルの整理作業しかできない業者がいることも事実です。

その中には真面目に作業した結果、レベルが低い業者もいれば、遺品整理という言葉が比較的高額な料金を請求しやすいとの理由で、遺品回収しかできないのに意図的に遺品整理できますと宣言している悪徳業者もいます。

そのような悪徳業者を選んで失敗しないための方法は「遺品整理のプロが語る悪徳業者の特徴と卑劣な手口と体験談」で詳しくお伝えしています。業者選びの前に、ぜひ一度目を通しておいてください。

遺品整理の料金目安

ここでは、専門業者による遺品整理の料金目安をお伝えします。便利屋が行なっている遺品整理料金については、各々の便利屋に直接お問合せください。

ワンルーム 33,000円〜165,000円
1DK 33,000円〜198,000円
1LDK/2DK 55,000円〜412,000円
2LDK/3DK 99,000円〜693,000円
3LDK/4DK 131,000円〜1,122,000円
4LDK/5DK 165,000円〜1,320,000円
  • 遺品処分費や運搬費、作業費などを含む実際にお支払いされる総額を提示しています。
  • 金額に大きな幅がある理由は「遺品の量」「分別作業の程度」「階数・エレベーター有無」「トラック車両までの距離」などの違いがあるからです。
  • 部屋や遺品の状況によっては、上記金額を大きく超えることもあります。(例)ゴミ屋敷や孤独死など

まとめ

今日は、遺品整理と便利屋の関係性、遺品整理の料金目安、失敗しない業者の選び方などにお伝えしましたが、参考になりそうだったでしょうか。

遺品整理の手伝いは、知り合いの便利屋か、またはこの便利屋なら絶対大丈夫と思われない限りは、遺品整理業者に依頼することを強くおススメします。

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