開眼供養の基礎知識3つ|他の供養とは異なる5つのポイント

今、新しくお墓を建てている最中で、石材店から「そろそろ開眼供養の準備をしなければね」と言われ、「開眼供養って一体何だ?」と思われていますよね。

そこで、今日は開眼供養の3つの基礎知識と、他の供養とは異なっていて気を付けてほしい点をお伝えしていますので、ぜひ知っておきてください。

開眼供養の基礎知識

まずは、開眼供養の基礎知識として下記3つを知っておきましょう。

①開眼供養とは

僧侶によって墓などに魂を入れてもらうことを開眼供養といいます。

墓石は、故人の戒名、俗名、没年月日、没年齢などを刻んだだけでは、単なる石という物体に過ぎません。

開眼供養で僧侶に読経してもらい、仏様の魂が入って初めて墓石は、仏塔としての墓になります。そのため開眼供養は、下記の言葉で呼ばれることもあります。

  • 建碑式
  • 入魂式
  • 魂入れ
  • お性根入れ

②なぜ開眼なのか

開眼供養の開眼とは、仏像作りにおいて最期に目を描き入れ、これを持って仏像の完成することと墓の完成になぞらえていると考えられます。

それを儀式化されたものが開眼供養なのです。

③開眼供養=祝い事

開眼供養は意外思われるかもしれませんが、供養とはいっても墓石に魂が入られて新しく生まれるということから、お祝い事として行われる供養なのです。

決して、故人を偲び悲しむ供養ではありません。

そのため、通常の供養とはいくつか異なる点がありますので、それらは次の事項でお伝えしています。

開眼供養時に気を付けたい5つのポイント

この項目では、開眼供養は通常の供養や法要と少し異なるので、気を付けてほしい5つのポイントをお伝えしています。

①お布施の相場

お布施 3万円
お車代 1万円
お膳料 1万円
合計 5万円

海岸供養はお祝い事なので、地域によってはお布施だけで10万円以上の場合もあるようです。

②時期タイミング

開眼供養を行う時期は、原則お墓を建ててから納骨法要と一緒に行うのが本来です。

しかし、開眼法要は、故人の家である墓が完成したと言うお祝い事でもあります。

家に例えれば開眼式は上棟式に当りますので、法要やお彼岸、お盆など家族や親類が集まった際に、行なわれても何ら差し支えはありません。

③のし袋と表書き

のし袋 紅白水引
表書き 開眼式(建碑式)御礼

注意事項①

黒白水引にしないこと。もう一度いいますが、開眼供養は祝い事なのですから。

注意事項②

開眼供養と納骨法要のお布施を一緒に渡す際には、無地の白い封筒がいいでしょう。

④お供え物

必ずこれが供えなければならない物はありませんが、一般的には以下の物が供えられています。

  • 季節の花(しきみ)
  • 和菓子
  • かつお節
  • お米
  • お餅
  • お酒
  • 昆布
  • 野菜
  • 果物等

⑤服装

開眼供養はお祝い事なので、男性は黒スーツに白ネクタイで、女性は礼服や柄のない着物などが一般的のようですが、近年ではさっぱりした普段着でも良いようです。

派手な服装や貴金属を身に付けなければ問題ないでしょう。ただし納骨法要と同時に行なわれる際は、喪服を着るほうが良いでしょう。

具体的な開眼供養の準備について

ここでは、一般的に行なわれている主な開眼供養の準備を7つに分けてお伝えしています。

①日程の候補を挙げる

墓の完成日が決まったら、その時期に近い法事やお彼岸、お盆などの仏事に合わせて開眼供養の日程を選ぶことが多いようです。

②各所に日程を相談し決定

菩提寺の僧侶に日程の相談をします。霊園の場合は、事務所担当者に僧侶の手配を依頼します。

墓石店にも連絡します。もしも日程が合わない場合は、再度日程調整をします。

③参加者の選定

開眼供養に招く人の選定をします。決まったら案内を出します。

④石彫りの依頼

開眼供養の日までに、墓石に故人の戒名、俗名、没年月日、没年齢など石彫りを石材店に依頼しておきます。

⑤会食の手配

開眼供養後の会食の手配をしておきます。霊園の場合は、園内の料理店でも可能です。

⑥お布施等の準備

僧侶にお布施を包みます。僧侶が出向いた場合はお車代も用意します。

また僧侶が会食されない場合はお膳料も用意します。

⑦その他費用の準備

費用としては仏具等の借り賃、供物代 、花代、納骨代(納骨法要も行なう場合)、開眼供養後の会食費用などを準備します。

まとめ

今日は、開眼供養の基礎知識と、他の供養とは異なる気を付けてほしい点、主な開眼供養の準備をお伝えしましたが、参考になったでしょうか。

より詳しく知りたい人は、僧侶や石材店に尋ねてみてください。

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