主な孤独死の原因4つとその予防対策について

ニュースで孤独死特集がみたり、近所で孤独死があり、人はなぜ孤独死するのだろう?その原因は何だったんだろうか?と、ふと考え込みことがありますよね。

さらに身内が孤独死してしまわないだろうかと心配になることも…。

そこで、今日は主な孤独死の原因4つとその予防対策をお伝えしていますので、ぜひ参考にしてください。これらを知っておくと、いざというときに役立つかもしれません。

主な孤独死原因は4つあります

個別の孤独死ケースでは下記以外にも様々な原因が考えられると思いますが、主な孤独死の原因には下記の4つがあると知っておきましょう。

【原因①】一人暮らし

昔は、子・父母・祖父母と3世帯が同居するのが一般的でしたが、今では子は大学生や社会人になると、家を出るのがごく普通になってきました。

そして残された親は熟年離婚や死別等でいずれ一人暮らしになり、子も戻らず、病死等で誰にも気付かれず孤独死になってしまうケースが多数あります。

【原因②】社会とのつながり不足

一人暮らしをしていてもパートや友人とのおしゃべり、町内会、通院等で社会とのつながりが定期的にあれば、自宅で不慮なことが起こっても誰にも気付かれない可能性は低くなります。

しかし、社会とのつながりが不足していると、誰にも気付かれず孤独死になってしまう可能性が高まるでしょう。

【原因③】高齢化

近年では、若年層の孤独死が増えていると聞かれますが、やはり孤独死の人数が一番多いのは高齢者です。

食生活の改善等で長寿になることはいいことですが、全くの健康体でいられる高齢者は皆無でしょう。

そのため、普段は元気に見えてもちょっとしたことで死に至るケースもあります。

【原因④】貧困

医学の進歩で富める高齢者は高度な医療を受けられより長寿になっています。

一方 貧困に喘いでいる高齢者は病院にも行けず、持病と痛みを抱えながら、突然症状が悪化して自宅で孤独死してしまうケースが多く見受けられます。

孤独死の予防対策

孤独死を予防するということは、つまり孤独死の原因を解消することでもあります。

特に、前項目の「【原因②】社会とのつながり不足」は他の原因と比べて、解消されやすい孤独死の原因ではないでしょうか。

ここでは、悩みに寄り添い社会とのつながりを促す「よりそいホットライン」0120-279-338についてお伝えします。

よりそいホットラインの概要

「よりそいホットライン」は、一般社団法人 社会的包摂サポートセンターが開設している孤独死対策の1つです。

その理事には都道府県の首長やNPO法人の代表が連なっている信用できる一般社団法人です。

「よりそいホットライン」では、人生の生きがいや人間関係、健康、子ども、借金等の生活全般に関する悩みを相談できます。無論 相談料などの費用は一切掛かりません。

よりそいホットライン

電話番号:0120-279-338

代表理事の挨拶

困っている人を「包み込める」社会へ

よりそいホットラインを運営するようになってから、講演依頼をたくさんいただくようになった。

全国各地で演壇に立ち、自己紹介をするときは「福島市で生まれて、被災地宮古市に住み、実家は今も福島にある」と話すことにしている。

東日本大震災から2年が経過した。震災の復興に関して、被災地の実感と日本全体の認識とははるかにかけ離れてしまった。

大震災は本当にあったのだろうかとすら思わせられる。そのことのやりきれなさを、会場におられた皆さんは私の自己紹介に感じてくださっていただろうか。

何かしなければならないという気持ちに突き動かされて、ホットラインを始めてから、もう1年半以上が経過した。

現在は、一日3万件、1ヶ月100万件の電話がかかってくるのが「普通」の状態という、前例のない電話相談になった。

どのコールセンターの電話も24時間鳴りやむことがない。相談先がこんなにも求められていたのかと愕然としている。

その他、自分でできる孤独死対策や都道府県が取り組んでいる施策については「孤独死対策の取り組みと東京都の孤独死者数等の統計」で、詳しくお伝えしていますのでご覧ください。

孤独死の善悪について

この項目は、2008年から孤独死部屋の清掃やその遺品整理に携わってきた私の主観で、孤独死の善悪についてお伝えします。

世の中には、色々な考え方や立場が異なった方々がいらっしゃるのは当然だと思いますので、それを踏まえてご覧ください。

本人が望めば「善」

孤独死と言えば寂しいイメージが真っ先に思い浮かべられると思いますが、よく考えてみてください。

寂しいからと、家族や友人等と一緒に死ぬわけにはいきませんよね。自分が死ぬときを想像してみてください。

ほとんどの場合 人間死ぬときは一人ですよね。つまり孤独死と捉えることもできます。

このことを踏まえれば、孤独死を本人が望んでいるのであれば「孤独死=善」と考えてはいけないでしょうか。

本人が望まなければ「悪」

一方 はやり死ぬときは、フトンの中で家族全員に看取られながら死にたいと考える人もいるでしょう。

また孤独死してしまうってことは、相当期間だった一人で生活してきたと考えるのが妥当です。

孤独死を望まない人の多くは孤独死そのものではなく、そんな寂しい一人での生活を想像して耐えられないので望んでいないのではないでしょうか。

そんな人にとって、孤独死は恐怖であり「悪」以外の何ものでもないでしょう。

家族や近隣の人には「不善」「悪」

人間が孤独死すると、夏場では早くて翌日から冬場でも5日も経過すれば、遺体が融解しはじめて死臭を放ち始めます。

家族には悲しい気持ちに追い討ちを掛けるように、孤独死部屋の清掃や後片付け等で高額な費用が発生することもあります。

どうしても周囲に死臭が漂ってしまうので、近隣の人にとっては大変な迷惑になります。

そのため、孤独死は近隣の人にとっては「不善」または「悪」といわざるを得ません。

身内が孤独死した際の対処法

特殊清掃 壮絶

孤独死の現場となるのは、ほとんどの場合、その人の住居になります。

もう一度申しますが人は孤独死すると、夏場では早くて翌日から冬場でも5日も経過すれば、遺体が融解しはじめて死臭を放ち始めます。その死臭は強烈で想像を絶するほどの悪臭です。

一般の人はその部屋への入室さえ困難なこともあります。

また仮に、一般の人が孤独死部屋の清掃や片付けができたとしても、死臭が残ってしまう可能性が高いため、ご自身でされることはあまりおススメできません。

孤独死があった部屋清掃は専門業者に

また一般のハウスクリーニング業者も消臭ノウハウを持っていないので、同様にキチンと死臭を消臭できません。

実はそのような孤独死があった部屋を専用に消臭や清掃、後片付けをする業者がいます。

その専門業者は「特殊清掃」業者と呼ばれています。特殊清掃業者については「特殊清掃の基本的な情報」で、詳しくお伝えしています。

まとめ

この記事では主な孤独死の原因4つとその予防対策をお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか?

孤独死の原因がはっきりと認識できれば、身内の孤独死予防にも役立てるのではないでしょうか。

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