死体にウジ虫が湧く理由?実際に現場でみた特殊清掃員の告白

特殊清掃 ウジ虫

「死体にウジ虫が湧く」という話を聞いたことあるけど、一体どのようにして湧くのだろうか?と思われていますよね。

特殊清掃員として多くの孤独死現場をみてきた私の経験から、自然発生的にウジ虫が死体に湧くということは、実際にはないと思っています。

その証拠として、このページでは、死体からウジ虫が湧いていないと証明した「実験」と死体から湧いているようにみえる産卵からウジ虫に「成長する過程」を解説します。

目次

特殊清掃現場で遭遇したウジ虫体験談

ウジ虫が死体から自然発生的に湧いていない証拠の前に、まずは特殊清掃員である私が孤独死現場でウジ虫と遭遇した体験談3つをご覧ください。

【ウジ虫体験談①】カーペット下にウジ虫らしき害虫が…

死骸と生きているウジ虫が多い

孤独死でお困りの遺族からの依頼で、半ばゴミ屋敷と化していた部屋の特殊清掃を行っていました。

夏場だったため、防護服で汗だくだくになりながら、遺体をあった汚染箇所周辺に散乱している残置物の片付けや撤去をしました。

フローリング床に染みつく腐敗体液を除去して、その他大きな家財道具や貴重品なども搬出回収して、死臭がかなりなくなってきました。

ゴミ屋敷の特殊清掃も終盤になり、部屋の片隅に敷かれていたカーペットを撤去回収しました。

すると、遺体があった箇所から3メートル以上もあるのに、上記画像のように大量のウジ虫や害虫がカーペット下に潜んでいました。

想定外の箇所で結構大きなウジ虫だったので、一瞬血圧が上がりましたが、すぐに殺虫剤を噴霧して、可燃物としてしっかりと袋詰めして回収しました。

【ウジ虫体験談②】布団をめくると得体の知れない虫が…

初めてみた得体の知れない幼虫の死骸もあった

一人暮らしの老人男性が亡くなったとのことで、臭いでお困りの大家さんから特殊清掃の依頼がありました。

窓が閉め切られている部屋に入ってみると、カーペットの上に敷かれた布団で亡くなられていた痕跡がありました。

特殊清掃の大原則は、死臭の原因である腐敗体液の付着物からまず取り除くことで、もちろん布団の片付け回収から作業をはじめました。

早速、掛け布団と枕を回収して敷き布団をめくると、上記画像の大きな害虫が視界に飛び込んできて、思わずギョッとしてしまいました。

幼虫は明るさが苦手で、暗さを求めて動きまわり、残置物に隠れてしまうので、すぐにホーキや掃除機で回収して、逃げ出さないように袋詰めします。

【ウジ虫体験談③】片付け時にウジ虫がニョキニョキと…

窓が閉め切られた部屋にいた害虫

亡くなった人の娘さんから電話があり、母親が孤独死してしまったので、部屋の片付けと遺品の処分をして欲しいとのことでした。

特殊清掃現場を訪れた印象は、夏場でしたが、珍しく遺体の腐敗があまり進んでいない様子でした。

故人がセルフネグレクト気味だったためか、遺体があった付近には家財道具があるプチゴミ屋敷だったので、特殊清掃の前に、残置物を片付ける作業をしました。

遺品整理業者さながらに仕分け作業をしていると、ウジ虫が畳にニョキニョキと姿を現してきました。

もちろん隣室に逃げ出さないよう殺虫剤を噴霧して、すぐにホーキで掻き集めて袋詰めしました。

死体にウジ虫の動画集

下記の動画は、直視に耐えられないグロテスクな内容ですので、視聴になられる人は、覚悟を決めてご覧ください。

これら動画を視聴されて、気分を悪くされたり、PSTDの症状が出ることも考えられますので、必ず自己責任で視聴してください。

【衝撃映像注意!!】ウジ虫による死体処理が驚異的な件について

庭に魚を設置したらウジ虫が湧きました

ウジ虫誕生の瞬間【グロ注意】

死体の体内からウジ虫が湧いているわけはない

巷では、よく「ウジ虫が湧く」といわれていますが、ウジ虫は決して自発的に死体の内部から発生するわけではありません。

死体に産みつけられた小さな卵から孵化したウジ虫がグネグネと動き回って死体を貪り、段々と大きく成長しているだけなのです。

その卵がなければ、ウジ虫が発生することはありませんが、現実はどうであれ、その様子を描写するには「ウジ虫が湧く」という表現がピッタリだと個人的には思います。

昔の人たちは、死体の中でウジ虫がグネグネと動き回る様子をみて、本当にウジ虫が自然的に湧いてきたと思われていたようです。

当時は、この自然発生説が優勢だったようですが、1668年にフランチェスコ・レディの実験により、その自然発生説が覆されました

フランチェスコ・レディの実験

その実験でレディは、6つのビンを用意し、それを3つずつ2グループに分けた。

それぞれのグループの1つめのビンには未知の物体を入れ、2つめには魚の死骸、3つめには生の子牛肉の塊を入れた。

そして一方のグループはビンの口に目の細かいガーゼをつけて空気しか出入りしないようにし、もう一方には何もつけないでそのままにしておいた。

数日後、ビンの口に何もつけなかった方はハエが自由に出入りできたため蛆がわき、ガーゼで覆った方にはウジ虫はわかなかった。

次に彼は、ウジ虫を捕らえてそれが変態するのを待つ実験を行った。ウジ虫はハエになった。

さらに死んだウジ虫やハエを動物の死体や生肉と一緒にガーゼをかけたビンに入れておいたが、ウジ虫はわかなかった。

「ウジ虫が湧く」という表現をしても、実際に死体の体内から自然的にウジ虫が湧いているわけはないことは知っておきましょう。

死体でウジ虫に成長繁殖する過程

次に、死体にウジ虫が自然に湧くのではなく、死体でハエの卵から成長繁殖する過程を解説します。

すでにお伝えした動画で詳しく視聴できますが、成長繁殖する様子は、まさしく湧いてくるようにも見えるかもしれませんね。

死体が腐敗する

ペット臭よりも強烈な悪臭

豚や牛などの生肉を常温放置していると、腐ってしまいますよね。それと同様に人間の遺体も発見が遅れると腐ってしまいます。

その理由は、体内に潜んでいる雑菌やサルモネラ菌感染症などの病原菌です。

生存中は、免疫作用が働き、菌の異常増殖はありませんが、死後に免疫力がゼロになるので、特に気温と湿度が高いと、一気に菌が増殖汚染して腐敗が進みます。

死臭が発生する

遺体が汚染物となり臭いが発生

遺体発見に時間がかかり腐敗すると、それに応じて、当然腐った匂いが発生します。

遺体からの腐敗臭/悪臭は死臭とも言われていますが、その成分はハエが好む揮発性脂肪酸や窒素化合物、硫黄化合物なのです。

これらは、私たち人間にとっては強烈な臭気ですが、ハエによっては、好物の香りになるのでしょう。

ハエの成虫が遺体に集まる

ハエの成虫が死体に飛び回ると同時にゴキブリも死肉を狙って集まる

そのひどい悪臭に引き寄せられて、飛び回るハエが、遺体の周囲に集まります。

一般住宅では、一見ハエがいないように思われますが、わずかな隙間があれば、いくらでも侵入してきます。

そのため、孤独死した遺体には、ほとんどのケースで、ハエやコバエ、ゴキブリ、ネズミなどが集まっています。

ハエの成虫が死体に卵を産みつける

ハエの成虫が卵を産みつける

メスのハエは、死体を貪っている最中に、産卵して卵を死体に産みつけます。

エサの近くに産卵すると、より多くの子孫を残せることを本能的に知っているかのように、異常に多くの卵を産みつけます。

1回に50~150個の卵を産み、メス1匹で500個の卵を産みつけるといわれています。

卵が孵化してウジ虫になる

産卵から半日〜1日のスピードで孵化し、幼虫になるまでの期間は、約1週間です。

その1週間の間に、サナギになるために必要な栄養を死体から摂取します。

ウジ虫がエサとなる死体に群がり食べる

無数のウジ虫が群がって、死体を損傷させながら奥深くまで食い散らかします。

その様子は、まるで死体の中からウジ虫が湧いているように見えます。

幼虫がサナギになり成虫のハエに成長

サナギから成虫のハエになる

ハエの幼虫であるウジ虫は、サナギに変身するため、乾燥した場所に移動し4日~5日を過ごし、ハエへと成長し、次のエサ場へ飛び立っていきます。

  1. ウジ虫(幼虫)
  2. サナギ
  3. ハエ(成虫)

上記4段階の繁殖期間は、約2週間です。

孤独死清掃は特殊清掃業者に依頼すべき理由

ウジ虫が発生した孤独死清掃で重要な点は、ウジ虫やハエ、ゴキブリの害虫駆除はもちろんですが、実は目にみえない「死臭の消臭」なのです。

なぜならば、室内のウジ虫よりも室外に漏れる死臭のほうが、近隣住民への悪影響が広範囲かつ不快感が半端なく強烈だからです。

ということで、素人さんやハウスクリーニング業者が行う清掃と比べながら、特殊清掃業者に依頼すべき理由3つを解説します。

【理由①】孤独死専用の消臭剤を使用

現地調査時に簡単な消臭は可能

一般の人は、簡単な掃除を行った後に、ファブリーズなどの芳香剤をまいて、臭気をごまかして脱臭するケースが多いようですね。

またハウスクリーニング業者の脱臭方法といえば、マニュアルに沿った清掃作業を行った後に、業務用脱臭剤または脱臭アルコールを噴霧します。

孤独死専用の薬剤を使用

一方、特殊清掃業者は専用工具を使用して、まずは死臭の元である腐敗物をほぼ100%除去してから、孤独死専用の強力な消臭剤や除菌剤を使用して死臭を消臭します。

もちろん、その消臭効果は、前での業務用やアルコールとは段違いに高いです。

さらに死臭がわずかでも残っていないかと、鼻をあらゆる汚染箇所に何度も近づけて確認し、臭いが除去できていなければ消臭作業を繰り返します。

99%死臭を消臭できる

その結果、特殊清掃業者に依頼すると、孤独死が起きた部屋とは思えないほど消臭脱臭されます。

孤独死専用の消臭剤について、詳しく知りたい人は「死臭の消臭方法について」をご覧ください。

【理由②】死臭消臭の経験豊富さとノウハウ

もちろん感染症対策のノウハウもある

孤独死部屋に入られた経験がある人は理解していただけると思いますが、その死臭は強烈で、一般の人は部屋に入ることさえできないケースがほとんどです。

ハウスクリーニング業者には死臭消臭のノウハウはない

またハウスクリーニング業者は、消臭目的ではなく見た目をキレイにする清掃サービスをを普段提供しているので、死臭消臭の経験やノウハウは皆無と言っていいでしょう。

特殊清掃業者は死臭消臭のスペシャリスト

その点、特殊清掃業者は見た目をキレイにする清掃サービスを提供しているわけではなく、あくまでも死臭消臭がメインです。

当然、特殊清掃業者は「どの箇所を」「どの消臭剤で」「どのように」すれば、しっかりと死臭消臭できるか熟知していますので、その消臭効果に歴然の差があります。

真面目な特殊清掃業者が行っている消臭作業は「特殊清掃業者の作業内容について」で、詳しく解説しています。

【理由③】結果的に料金が安く済む

全てのオゾン脱臭機が悪徳手口ではありませんが、追加作業や作業費用は事前に確認しましょう

仮に、孤独死清掃を素人さんやハウスクリーニング業者が行うと、必ず特殊清掃業者への依頼や原状回復工事が必要になり、結構な高額費用が追加でかかります。

特殊清掃業者だと追加費用なく結局は安価

高額になる理由は、しっかりと悪臭が消臭されていないからです。

確かに特殊清掃業者に依頼すると、消臭除菌だけで数十万円程度の料金がかかります。

追加でオゾン脱臭を依頼すれば、さらに10万円以上かかってしまいます。

しかし、悪臭がほぼ消臭されるので、他業者への支払いや解体/原状回復の可能性は著しく低くなるので、結果的に総額でみると安価になります。

特殊清掃の料金相場って?
結果的に安価で済むと言及していますが、実際に支払う金額ってどれぐらい?って気になりますよね。そこで「特殊清掃の料金について」では、本当にかかる料金の相場表をお出ししています。

後悔しない特殊清掃業者の選び方

特殊清掃の依頼は業者選びが重要

特殊清掃業界は、まだ発展途上のため、ハウスクリーニング業界のように成熟しておらず、次のような悪質な業者も多くいます。

  • 死臭をしっかりと消臭できない
  • 足元をみての高額見積もり
  • 解体/復旧リフォームの強要
  • 近隣住民への無配慮
  • 遺品の不法投棄と貴重品の搾取

実は、悪徳業者の手口やテクニックには、下記のようにパターンがあると判明しています。

  1. 料金表のカラクリ
  2. 架空の紹介サイト
  3. 激安業者に偽装など

特殊清掃の業者選びで失敗しないための悪質な手口やテクニックを「特殊清掃業者について」で、徹底解説しています。

ウジ虫の発生で特殊清掃をお考えの人へ

弊社に、空き家整理、家財整理、生前整理、水害/火災現場などの片付けも任せる事が可能。日本少額短期保険協会には未加入。

孤独死があった部屋の清掃でお困りの人から「ウジ虫駆除と死臭消臭ならラストクリニーング!」と選ばれている弊社の強み4つを紹介させていただきます。

【強み①】支払い料金に上限金額がある

ほとんどの特殊清掃業者の料金表ページでは、最低金額の後に「〜」が書かれていて、上限金額が不明になっています。

これでは、料金の目安さえも分からないので、とても訪問見積もりを頼むことはできませんよね。

そこで、私たちは、お客様に安心していただけるように、敢えて高額な上限金額を料金表に提示しています。

高額な金額提示で、お客様が遠のいてしまいますが、それでも正直に料金目安をお伝えすることが、ご遺族様のお悔やみの一助になると信じています。

当社の特殊清掃料金の最大金額は550,000円です。詳しくは「特殊清掃の料金について」をご覧ください。

【強み②】特殊清掃の施工事例は3千件以上

2022年11月時点で、当社ラストクリーニングが創業から特殊清掃作業を行ってきた現場数は3千件を越えています。

およそ2日に1回になりますが、特殊清掃現場ごとに真摯に対応して、遺族様や大家さんのために、日々汗をかきながら特殊清掃を行ってきました。

その賜物として、他社には絶対にマネできない高度な消臭ノウハウと現場経験を蓄積でき、それが当社の強みになっています。

当社の施工事例は「特殊清掃現場の写真について」で、詳しくお伝えしています。

【強み③】薬品知識と消臭技術に長けている

14年以上の特殊清掃の現場経験から、人が亡くなった後に発生する腐敗臭の消臭薬品と現場ごとで異なる消臭作業の手順やノウハウには、絶対の自信があります。

特殊清掃の目的は、部屋の見た目をキレイにする掃除ではなく、腐敗臭をいかにゼロ近くまでにする消臭効果です。

その証拠に、特殊清掃の再度施工は数度かありましたが、消臭に満足できないからと、当社に返金保証をされた依頼者様は、0件を更新中です。

【強み④】作業開始前なら100%無料

「見積もり無料」としながら、特殊清掃を依頼しないと、交通費や車両費、人件費などを請求する悪徳業者が一部にいるようです。

特に、安さを売りにしている特殊清掃業者にその傾向が強いという印象があります。

その点、激安業者でない当社ラストクリニーングでは、下記3つをお約束いたします。

  • 見積りは当日キャンセルでも一切費用は不要
  • 特殊清掃の開始前ならいつでもキャンセル可能
  • 追加請求はお客様が承諾されない限り行わない

つまり、訪問見積もりを依頼されても、作業を開始しない限り、お客様には全くお支払いが発生しないというわけです。

もちろん、追加作業が必要になった際もお客様の承諾なしに、追加請求は100%ありませんので安心してください。

【まとめ】ウジ虫は自然に湧かない

死体でウジ虫が成長する過程と、死体からウジ虫が湧いていないと証明した実験についてお伝えしましたが、頭の中のモヤモヤは解消されたでしょうか。

もしも孤独死などで部屋にウジ虫が発生して特殊清掃をお考えの人は、特殊清掃専門業者である私たち「ラストクリーニング」にお問い合わせください。

どんなお部屋でも、培ってきた高度な薬品知識と現場経験を発揮して、最大限お力になることをお約束いたします。

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