生前整理とは?生前整理の必要性と誰でもできる整理法

自分にもそろそろお迎えが来そうだと感じ、生前整理を始めようとされているのではありませんか。

でも何をどうすればいいのか分からないし、家族にもちょっと相談しづらいですよね。

この記事では、具体的な生前整理の内容と生前整理のメリット3つと生前整理すべき対象4つ、それをサポートする業者についてお伝えしていますので、ぜひ参考にしてください。

目次

生前整理とは

本人が家族のために、財産問題や相続トラブル解消のために身辺を整理することです。具体的には下記6つが考えられます。

①家財を整理しておく

不要な家財はもちろんですが、墓場まで持って行きたい家族に知られたくない写真や手紙、書類なども処分や整理しておきましょう。

②金融情報を書き記しておく

自分が亡くなった後は、少しでも多く家族に財産を遺しておきたいものですよね。

そのため、預貯金をはじめとして、土地や株式、会員権、タンス預金などの在り処をエンディングノートなどに書き記しておきましょう。

③遺言書を作成しておく

自分には財産がないから遺言書は必要ないと思われている人が多いようですが、実は中流家庭以下の遺族が最も相続問題で揉めるといわれています。

そのため、どんなに財産が少なくてもキチンとした法的に有効な遺言書を作成されることをお勧めいたします。

④デジタル情報を整理しておく

近年では、ネット普及により、必ずと言っていいほどあなたもデジタルに頼って生活をしています。例えば、ネットスーパーの利用などがそれに当たりますね。

ネットスーパーの料金体系によっては、全く食料品を注文していなくても、基本料金を請求されることもあります。

そのため、家族にネットスーパーのデジタル情報を知らせていないと、自分が亡くなった後も、しばらく基本料金を支払わなければならないケースもあるようです。

⑤葬儀を予約手配しておく

自分の死後に、一番お金が掛かるのが自身の葬儀ですよね。その負担はできれば、家族に負わせたくないというのが思いやりでしょう。

また葬儀のやり方も自分で決めたいという人もいるのではないでしょうか。

そんなときに役立つのが葬儀の予約手配です。それをしておけば、家族に迷惑を掛けないうえに、自分好みの葬儀をあげることもできるので、生前整理をお考えの人の多くは必ずといっていいほど、葬儀の予約手配をされています。

⑥エンディングノートを書いておく

自分の死後に、生前整理を行なっていることが家族に伝わらなければ全く意味がありません。知らなければ財産や遺言書を見つけることが困難ですからね。

よって、生前整理した内容をキチンと家族に伝わるようにエンディングノートを書いておきましょう。

エンディングノートとは、自分が死亡した後のことを考えて、生前中に希望や思いを書き留めてノートにして残しておくものです。

エンディングノートを書いておけば、あなたの想いや要望が家族に伝わり、トラブルに見舞われたり、困惑されることも低減されます。

エンディングノートについては、このページ下部で、もうちょっと詳しく補足しています。

生前整理をする3つのメリットと留意点

ここでは、一般的に思われている生前整理をすることで得られるメリット3つと、はじめる前にぜひ一度考えて欲しい留意点を1つ挙げています。

【メリット①】家族の負担が減る

ご自身で生前整理をすることで、通常は死後に行なわれる遺品整理の手間や費用が軽減されるので、家族の負担は大いに減るでしょう。

【メリット②】家族間の争いが避けられる

土地や住宅、預貯金などの財産を生きている間に整理することで、巷でよく聞く相続争いが少なくなります。

財産らしい財産がないからと、私には無関係と思っていたら大間違いです。弁護士さんの話では、数十~数百万円程度の財産のほうが骨肉の争いになることが多いようです。

【メリット③】余生を充実なものにできる

生前整理をすると、必ず過去のことが思い出されます。過ごしてきた人生を振り返りながら、部屋や気持ちを整理することで心機一転できます。

生前整理は、余生をより充実なものにできる機会でもあるようです。

留意点「生前整理しないのが親のつとめ」という考え方もある

「生前整理」=「死への準備」ともいえますよね。

そんな後ろ向きの寂しそうな姿を子や孫に想像されるよりか、死ぬ寸前まで必死に生きようとした姿を見せるのが、最後の「親のつとめ」と捉える人もいます。

また綺麗に整理された遺品よりも、多少乱雑な遺品を子や孫が整理しながら、あなたとの思い出に浸る時間を与えてもいいのではないでしょうか。

もちろん生前整理をするもしないもあなた自身が決めることですが…。

生前整理すべき主な4つの対象

まずは、ほとんどの人が生前整理の際に対象になる主な4つのことからお伝えします。

①生活雑貨や家具などの物

生前整理のために、処分するのか、残すのかの判断基準は、自分が死んだあとに家族に見られたくないかどうかです。

家族に見られたくないものは、市区町村にゴミや粗大ごみとして出しましょう。もしも近所の目が気になるようでしたら、不用品回収業者に依頼するのもいいでしょう。

ネットで「不用品回収+地域名」の検索ですぐに見つけることができます。また比較的に新しい物でしたら、リサイクルショップで買い取りしてもらう手もあります。

反対に家族に見つけて欲しいもの、たとえば遺書や遺影のための写真などは、タンス引出しなど一箇所にまとめておき、発見されやすいようにしましょう。

②土地や家などの資産

最も多く遺産相続の争いになる対象は、土地や家などの財産です。

その争いを避けるために、遺言書にて土地や家などの相続内容を記載し、行政書士などを遺言執行者として指名しておくましょう。

遺言書の書き方については「遺言書の基礎知識|正しい書き方と発見したときの対処方法」で、詳しくお伝えしています。

③預貯金通帳などをまとめる

通帳、定期預金証書、生命保険証券や貴金属、宝石などの財産価値が高いものは、手提げ金庫などにまとめておくと、自分が亡くなった後、家族が探す手間が省けます。

また家族にも何気なしに金庫のカギの在り処と暗証番号を伝えておくといいでしょう。

④葬儀やお墓などの生前相談

これだけ個人の趣味趣向が多様化している時代ですので、自分の死後とはいえ、自分の要望に沿った葬儀様式やお墓にしたいですよね。

その手段として、生前に葬儀やお墓を予約する方法があります。生きているうちに葬儀内容や墓地、墓石などを決められるので、あなたの要望に近いものになるでしょう。

生前整理をサポートする業者

ここでは、前項目の4対象ごとに生前整理をサポートする業者についてお伝えします。

遺品整理業者

生活雑貨や家具などの生前整理を行なっているのが遺品整理業者です。

通常は、文字通り、亡くなった人の遺品を整理する専門業者ですが、本人や家族から生前整理の要望があれば、対応している遺品整理業者もいます。

生前整理に対応している遺品整理業者

サイト名 あったかい生前整理
電話番号 0120-583-981
所在地 名古屋市中村区名駅南1-19-27-9階
サイト名 遺品整理ロード
電話番号 0120-536-610
所在地 神奈川県川崎市麻生区岡上263-110
サイト名 遺品整理ネクスト
電話番号 0120-620-740
所在地 東京都大田区昭和島1-3-4

行政書士事務所

土地や家など主に財産に関する生前整理は、不動産会社や税理士も行なっているようですが、個人的には行政書士事務所をお勧めします。

なぜならば、行政書士本来の業務範囲で、土地や家の名義変更や相続税などの手続きがほぼカバーされているからです。

生前整理にも対応の行政書士事務所

サイト名 第八行政書士事務所
電話番号 0120-018-264
所在地 名古屋市熱田区六番2-9-23-604
サイト名 遺品整理ヘルプデスク
電話番号 087-863-5634
所在地 香川県高松市桜町1-3-26-404
サイト名 生前整理普及協会
電話番号 あああ052-485-8137
所在地 名古屋市中村区名駅南1-19-27-9F

手提げ金庫の購入先

通帳や生命保険証、貴金属等を一箇所にまとめて収納できる手提げ金庫は、下記のサイトでも販売しています。

手提げ金庫の通販サイト

サイト名 アマゾン
URL http://www.amazon.co.jp/
サイト名 シュウノール
URL http://www.syunoru.com/
サイト名 金庫屋
URL https://www.kinkoya.jp/
サイト名 金庫通販.jp
URL http://www.kinkotsuhan.jp/

葬儀会社

当然といえば当然ですが、葬儀内容やお墓の生前相談に関しては、ほとんどの葬儀会社で行なわれています。

費用の前払いなどが発生する場合もあるので、極力大手のしっかりとした葬儀会社がいいでしょう。

なぜならば、前払いした後に、その会社が倒産したら元も子もなくなるからです。

生前整理も行なっている大手葬儀会社

サイト名 イオンのお葬式
電話番号 0120-242-828
所在地 千葉市美浜区中瀬1-5-1
サイト名 葬儀会館TEAR
電話番号 0120-549-401
所在地 名古屋市北区黒川本通3-35-1
サイト名 公益社
電話番号 0120-948-341
所在地 東京都港区南青山1-1-1-14F

家族から生前整理についての理想的な切り出し方

生前整理って本人の死を前提にしたうえで行なうことですから、なかなか家族から切り出すのって難しいですよね。

喜ばしいことなのですが、まして本人が健康的でお元気だとなおさらです。

しかし、いくら見かけはお元気でも寄る年波に誰もが逆らうことはできません。もしかしたら突然亡くなってしまう可能性もなくはありません。

この項目では、本人の気持ちを極力傷つけず家族から生前整理について切り出すポイント3つをお伝えします。

①本人の年齢:60代~70代

本人の気持ちの中では、70代になったらそろそろ生前整理をしなければと思われる人が最も多いようです。

その気持ちを尊重するのならば、家族からの切り出しも70代~がいいでしょう。

しかし70代になると本人の体力や判断力が極端に衰えてきて、生前整理をするのに結構な時間が掛かり、家族の負担も相当になります。

そのため、スムーズに生前整理を行おうとすれば60代になったら切り出すことをお勧めします。

②切り出すタイミング:同世代の葬儀後

親戚や同級生など同世代の葬儀に参列すると、本人も自分の死について考えせざるを得ません。

普段は「百歳まで生きるぞ~」と活き込んでいる本人もこの時ばかりは、死を身近に感じているはずです。

そのタイミングで家族から生前整理について話が出れば、自然体で受け入れやすいのではないでしょうか。

③切り出す言葉:エンディングノートを書いてみない?

本人から発せられる生前整理という言葉は前向きな印象がありますが、家族から言われるとどうしても「財産目当て」「邪魔者扱い」などの印象があります。

それなら、少しでも本人の気持ちを傷つけないために、そっとエンディングノートを渡して「今後のことを書き記してみない?」と切り出せば、本人も家族の気遣いに気が付いて、スムーズに生前整理のスタートができるでしょう。

生前整理にはエンディングノートが必須になる

エンディングノートとは、高齢者が人生の終末期に迎える死に備えて自身の希望を書き留めておくノートです。

エンディングノートないと…

このエンディングノートがないと、折角生前整理をしても、していないことと同様になります。

その理由は、残された家族が生前整理を依頼した業者に連絡をしなければ、業者もサービス提供をしようがないからです。

エンディングノートの保管場所を知らせておこう

まさか業者が亡くなったかどうかの確認をするわけにもいきませんからね。

そのため、生前整理を行なったら家族の目に絶対に留まる場所にエンディングノートを保管しておきましょう。

エンディングノートには、最低でも生前整理を依頼した業者情報(会社名・所在地・電話番号・担当者名など)を書き記しておくといいでしょう。

エンディングノートについての詳細は、http://www.osohshiki.jp/で、解説されています。

ネットにあった生前整理の体験談

ネット上では、遺品整理の体験談は数多くあったのですが、まだまだ生前整理は一般的ではないためか、生前整理の体験談は数えるほどしかありませんでした。

それでもなんとか見つけることができたので3つほど紹介しています。

祖父母が健在なうちに遺品整理業者を探した体験談

祖父母が健在なうちに家族で遺品整理について話し合っていた体験談です。

「祖父母はまだまだ健在ではありますが、高齢ということもあって家族内で遺品整理について定期的な話し合いをしていました。

続きを読む

http://www.ihinwoseiri-trustsuppli.com/

残された家族が困らない為の遺産相続

財産はあまり多くないけれど、持ち家の後始末ができるようにしておきたくて、遺産相続や遺言の相談を考えました。

私が身の回りを片づけておかなかったばっかりに、残された家族が相続や遺産の片づけで苦労したり、揉めたりするのはいやですからね。

初めは税金や法律に詳しい知り合いはいないので困っていたんですが、インターネットで調べたら電話相談ができるところがあったので助かりました。

他の体験談を読む

https://shukatsu-mikata.jp/

東京都の老前・生前整理施工事例

息子も娘も家を出てしまい、旦那も数年前に亡くなったため、家の中で1人過ごすことが多くなりました。

そこで将来のためにも、生前整理を行おうとインターネットサイトから電話してみました。

生前整理の業者さんは、対応が優しくて料金プランも分かりやすく説明してくれたので、快くお願いすることが出来ました。

まとめ

この記事では、生前整理の基本知識とその3つのメリットと生前整理すべき4つの対象、それをサポートする業者、生前整理の切り出し方等についてお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか。

より詳しい生前整理サービスの内容については、記事内のリンク先業者に問合せしてみてください。

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