グリーフケアを調べるとき最初に知っておくべき7つのこと

グリーフケア

身内や友人が身近な人を亡くされ、嘆き悲しんでいるのを見て、何とか力になれないかなと思われていますよね。

そんな最中にグリーフケアという言葉を知り、興味を持たれたのではありませんか。

そんなあなたのために、今日はグリーフケアの意味とその基本的な情報をお伝えしていますので、ぜひ参考にしてみてください。

グリーフケアの意味

グリーフケアとは、親族や家族、友人など親しい人との死別を体験してしまい、悲嘆の日々を過ごしている人に寄り添い世話をすることで、その深い悲しみから立ち直させることです。

グリーフケアのグリーフとは、英語のGriefでその意味は「悲嘆」です。またケアとは、英語のCareでその意味は「世話」です。

なんだか英語名だと専門職のように感じますが、ほとんどの場合、実際には次項目でお伝えしている人がグリーフケアを行なっています。

実際にグリーフケアを行なっている人たち

一般的には下記の人たちがグリーフケアを行なっているものと思われます。その数が多い順番にお伝えしています。

  1. 家族・親族・遺族
  2. 友人・知人
  3. 医療関係者・宗教家・葬儀関係者
  4. 精神科医やカウンセラーなどの専門家
  5. 公的機関
  6. その他、傾聴ボランティア等

グリーフケアの資格を取得している人もいる

上記のうち専門家や葬儀関係者などの中には、より高度なグリーフケアを提供してひとりでも多くの人を悲嘆から救いたいとのことで、グリーフケアの資格を取得している人もいます。

その資格には、主に以下の2つがあるようです。

【資格①】グリーフケア・アドバイザー

死別を単なる喪失に終わらせず、「自分を知る」ための機会ととらえることも可能です。また、知識を身につけることで、他者を支援する道が開けます。

GCCの本講座では、ビリーブメント(死別による喪失)とグリーフについて系統的に学習し、基礎編、上級編、トレーニング・コースの全過程修了者にはグリーフ・カウンセラーの資格が与えられます。

この資格は、グリーフ・カウンセリング・センター(http://gcctokyo.com/)取得できます。詳しくは直接お尋ねください。

【資格②】グリーフ・カウンセラー

グリーフに悩む人を目の当たりにして、心から力になってあげたい。それにしては、自分は非力でこころもとないと思う方々。

反対に、グリーフにさいなまれ、何とか立ち直ろう、できれば自力でとチャレンジされて頑張っている方々、つまるところ本気で悲嘆を理解する必要性を感じている人々に受講を願って居ります。

この資格は、日本グリーフケア協会(http://www.grief-care.org/about.html)で取得できます。詳しくは直接お尋ねください。

当然、これらの資格をお持ちの人から受けるグリーフケアのほうが、立ち直る可能性は高くなるでしょう。

グリーフケアが必要な症状

単なる気の落ち込みとグリーフケアが必要となる症状との区別は難しいのですが、一般的には次の症状3つが表われたらグリーフケアを受けるべきといわれています。

  1. 【情動的症状】:激しい悲しみ、怒り、抑うつ、不安、無気力感、罪悪感、孤独感など
  2. 【身体的症状】:睡眠障害や食欲減退、疲労感など
  3. 【行動的症状】:混乱・動揺、集中力の低下、探索行動など

上記3症状が表れているにも関わらずケアせずにそのままにしておくと、最悪の場合 次のような疾患的症状になる可能性もあります。

疾患的症状とは、うつ病性障害、外傷ストレス障害(PTSD)、不安障害などのことです。

悲嘆から立ち直るための4つのプロセス

身近な人との死別による悲嘆の日々から日常生活を取り戻すまでのプロセスには、次の4つがあるといわれています。

【プロセス①】無感覚になる

身近な人との死別が、あまりにも大きなショックであるため、はっきりした反応がなく現実感を喪失します。

【プロセス②】感情が不安定になる

死を現実と受け入れようとしますが、まだ充分に受け止めることができず、感情の入れ替わりが激しい状態になります。

【プロセス③】無気力になる

ようやく死を受け入れたことで、自分の人生に価値観や日常生活に意味が見い出すことができず無気力な状態になります。

【プロセス④】活動的になる

身近な人の死を乗り越えて、新たな自分として積極的に他人や社会と関われるように活動できる状態になります。

グリーフケアを行なう際の重要点

この項目では、実際にグリーフケアを有効的に行なうのに、大切な4つのポイントをお伝えしています。4つとも非常に重要なことなのでしっかりと覚えておきましょう。

【重要点①】悲しむことを肯定する

特に日本人は自己表現が苦手だと言われていますが、悲しみに対しても同じことがいえます。

とりわけ男性の場合、体裁が気になるということで悲嘆感情を強く抑え込む傾向があります。

グリーフケアを行う際、最初にこの悲嘆感情は人として自然な感情であることを示し肯定してあげることからしましょう。

【重要点②】悲嘆を表現させる

故人について会話したり、故人への手紙などを書いたりなどで、自己表現してもらうのが最も一般的な方法です。

この際 写真や遺品など故人を連想しやすいものを手元に置いておくとスムーズに感情表現できることがあります。

【重要点③】儀式を利用する

葬儀やお別れ会、偲ぶ会などの儀式は故人の死を受け入れる良いきっかけになるため、積極的に参加しましょう。

これら儀式を利用するのもグリーフケアに必要な1つといえます。

【重要点④】専門家や団体に相談する

自分や家族、友人だけでキチンとグリーフケアができない場合はグリーフケアの専門家や団体に相談することができます。

専門的な知識をもった相談員が在籍している機関や死別経験者が互いに寄り添う団体があります。

同じ境遇の人と寄り添うと精神的に楽になるため、グリーフケアに役立つと考えられます。

専門家によるグリーフケアに掛かる費用について

個人カウンセリング面談 60分8,500円
90分12,000円
ペアカウンセリング面談
60分12,000円
90分15,000円

※グリーフケアが必要にないご家族でも恋人でも、同席される場合はペアの料金になります。

費用参照URL:http://www.kyoto-griefcare.or.jp/

費用金額にはバラツキがあるようです

上記金額は、あくまでの1つの目安とお考えください。またグリーフケアカウンセリングの費用相場は、まだ確立されていないので金額幅はかなりバラツキがあるようです。

さらにカウンセラーの質も金額に関係なくその差が激しいようですので、十分に比較検討されてから申し込みしましょう。

その他、面談ではなく電話やTV画面によるカウンセリングもあり、若干安く費用設定されているようです。

参照元URL:http://ameblo.jp/49897788/

専門家によるグリーフケアの効果について

【この項目では私見を述べさせていただきますが、決してグリーフケアの専門家を否定しているわけではありません】

身近な人との死別の悲しみから抜け出せない原因は、ほとんどの場合、自身の内側にあるのではないでしょうか。

そのため、いくら専門家といえども直接的にグリーフケアの効果はほとんどないと、私は思っています。

自己暗示で効果があるかもしれない

しかし上記のように結構な金額ですので、カウンセリングを繰り返し受けると総額でかなりの高額になると思われます。

そうなると、無意識に高額な費用を払っているのだから高品質なサービスを受けているはずだと思うはずです。なぜならばそう思わないと途中でカウンセリングを中断しているはずですから。

つまり、専門家によるグリーフケアは、その自己暗示に掛かって自らの力で悲しみから抜けだせるという意味ではその効果がありそうですが、専門家にすべて委ねることでは、その効果は期待できないでしょう。

まとめ

今日はグリーフケアの意味とそれを行なっている人たち、グリーフケアを受けるべき症状、実際に行なっていること、費用目安、その効果などをお伝えしましたが、少しでもあなたのお役に立ったのでしたらうれしく感じます。

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