「人間は死亡するとどうなるのだろう?」とネットで検索しているうちに、死後硬直という言葉を知り、遺体はどんな風に硬直するのだろう?と思われていますよね。
この記事では、死後硬直からその後変化し緩解するまでの様子と環境や体質によって硬直状態が異なるその仕組みなどについてお伝えしています。あなたのモヤモヤを解消してください。
目次
死後硬直とは
死後一定時間が経つと、遺体の筋肉や骨格筋が強直し肉体が硬化することを「死後硬直」といいます。
次項目では、その硬直が進んでいく様子をお伝えします。
死後硬直開始から緩解するまでの様子
ここでは、人間が死亡してからの一般的な死後硬直~緩解までの様子を時系列でお伝えしています。
死後硬直が段階的に進む
死亡後の経過時間 | 死後硬直の様子 |
約1~4時間 | まずは顎の死後硬直がはじまる |
約7~8時間 | 四股の死後硬直がはじまる |
約10~15時間 | 手足の指の死後硬直がはじまる |
約20~30時間 | 全身の死後硬直が最大になる |
次に緩解がはじまる
約70~90時間経過すると全身で緩解がはじまります。緩解(かんかい)とは、症状が一時的あるいは継続的に軽減することをいいます。
つまり、硬直した遺体が柔らかくなりはじめます。
特に、顎は緩解がはじまると口が開いてしまうことがあるので、死者の尊厳を守るためにも顎バンド等を用いたり、下あごの一番奥の部分(エラの下あたり)に綿を少しずつ詰めるなどして口を閉じます。
死後硬直の度合いには違いがある
実は、遺体のすべてが同じ度合いで死後に遺体が硬直するわけはありません。
大きく死後硬直に違いが出る主な原因は、筋肉量と温度なのです。
まずは、死後硬直がはじまる仕組みからお伝えします。
死後硬直がはじまる仕組み
死亡により筋肉への酸素の供給が絶たれると、グリコーゲンの減少と乳酸の増加に伴ってアデノシン三リン酸が減少します。
この化学反応のため、次第に筋肉が硬化して関節が動かなくなります。これが「死後硬直がはじまる仕組み」です。
分かりやすくいうと、死後硬直は筋肉のタンパク質の分解によって硬化しはじめます。
そしてその分解速度が、温度によって速くもなり遅くにもなるわけです。
死後硬直度合いの比較
筋肉量/温度 | 死後硬直の度合い |
筋肉量が多い場合 | 筋肉の発達した男性は死後硬直が強く現われます |
筋肉量が少ない場合 | 老人や女性、小児は死後硬直が弱く現われます |
温度が高い場合 | 夏場や暖房が効いていた部屋では死後硬直は早くなる |
温度が低い場合 | 冬場や冷房が効いていた部屋では死後硬直は遅くなる |
動物(人間以外)の死後硬直について
ここでは、人間以外の動物である犬や猫などの死後硬直について書かれているサイトをまとめてみました。
ペットの死に遭遇されるかもしれない人は、参考にしてください。
どうぶつセレモニー おおぞら |
http://www.oozora.net/ |
子犬のへや | http://www.koinuno-heya.com/ |
ペット火葬場検索net | http://www.pet-ceremony.net/ |
まとめ
この記事では、死後硬直の様子と硬直状態が異なるその仕組みなどについてお伝えしていましたが、いかがでしたでしょうか。
あなたのモヤモヤが解消されたのでしたらうれしく思います。