身内の遺品を整理しなければならなくなり、まだ気持ちが癒えない中、遺品整理業者を探されていますよね。

ネット上では、その評判が書かれた多数のサイトがあるけど、どれも似たり寄ったりでどのサイトを信用すればいいのか分からず、迷っているのではありませんか。

そこで、この記事では、遺品整理業者の評判アンケート結果とネット上で評判が発生する仕組みに「評判が良い＝優良業者」ではない理由をお伝えしています。本格的な業者選びに入る前に、ぜひ参考にしてください。

遺品整理業者の評判アンケートを取って見ました

２０１９年９月に、ある調査会社を通じて３００人ほど遺品整理業者に関するアンケートを実施してみました。

その中から代表的な良かった評判と悪かった評判を５つずつ抜粋していますのでご覧ください。

良かった評判５つ

自分ではなかなか整理が出来ないので多少費用はかかりましたが遺品整理業社に依頼して良かったです。また現在住んでいる所と距離があるのでそういった面でも作業時間が早く助かりました。

遺品としてたくさんのモノがあったので、自分ではとても片付けることができませんでした。その時、業者に依頼をすることにより、短期間で片付けることができたので助かりました。

一人暮らし、父、ワンルームでありましたが生前、荷物を溜め込みものすごい量の荷物、生ゴミもあったためゴキブリもすごく、しばらく自分で片付けゴミ処理施設まで何回か来るまで往復しましたが心折れました。 遺品整理業者に頼む事で自分だけではなかなか進まない作業がスムーズに進み、何かある事に「大丈夫ですよ！なれてますから！」と声もかけて頂き精神的にとても良かったです。

素人で何をしていいのかわからないので、専門業者に手伝っていただけることで頼りになるし、安心して出来るので良かったなと思います。知識がない分安心感はとても大きいです。

昨年母がなくなったのですが、ある程度自分で大きなものを片付けをした後に遺品整理業者さんにお願いしました。 そうすることでかかる費用も大きくならず、短期間で遺品整理を済ますことができました。良心的な価格で、利用して本当に良かったと思います。

悪かった評判５つ

見積が出てくるのが遅かった（依頼が混みあっているらしく１週間かかりました）。また実際に来ていただいた際に、思っていたよりも遺品量が多かったらしく、追加費用を取られました。丁寧な対応の業者でしたが、一方で金銭面では不満が残りました。

遺品整理をしているところを見た時に、なんとなく雑に扱っていると思うこともありました。その時は、一回だけでしたがやっぱり見てしまうとがっかりしてしまいます。

利用して悪かった点は生前のプライベートな写真など見られてしまうところです。整理していたら生前の遊んでいた写真やあまり見られたくないプライベートなものが出てくることがありました。

一人暮らしの家の方に人数はそれほどいらないと思います。人数を減らしても良いのでもう少しリーズナブルな金額にして欲しいです。

遺族に寄り添ってと言う感じでも引っ越し業者のようなきっちりさもなく、要らないものを処分するために来たという感じで色々雑でした。 処分する荷物をトラックに乗せるために隣家の敷地をお借りしていたのですが、運ぶ際に出た細々としたごみの片付けがされてなくて迷惑をかけてしまったのでもうちょっときっちりした業者を探せばよかったと後から思いました。

ネット上で遺品整理の評判が発生する仕組み

２００６年から遺品整理業界に身を置いてきた者だからはっきりと言えるのですが、ご想像通りこの業界はグレーな部分が他業界と比べて多いのは間違いありません。

実際、今までに私は他業者やサイト作成会社から悪意に満ちた評判を発生させている仕組みをいくつか耳にしました。

そこで、まずは、あなたが目にしたネット上での評判がどのような悪質な仕組みで発生させられているのかを暴露します。主に次の３パターンがあります。

①意図的なランキングサイトの作成

今の時代は、サイト作成ソフトを使えば簡単にいくつでもサイトは作成できますし、その費用も年間０円～数千円程度で済みます。

そのため意図的に自社を１位に仕立てたランキングサイトが多数作成されています。そのランキングサイトを見て真に受けた人から徐々に評判が発生しているようです。

口コミ代行会社のライターが投稿

ネットの世界では、口コミが重要視されているので、なんと自社に都合の良い口コミを投稿してくれる口コミ代行会社があります。

悪意のある遺品整理業者は、その口コミ代行会社に数百、数千もの口コミ投稿を依頼して、結果そこから評判が発生していると思われます。

口コミ専用のライターを募集していると思われるサイト

自社サイトに偽りのお客様の声を掲載

遺品整理業者のサイトによく「お客様の声」ページがありますよね。でもその内容をよく見ると、頻繁に遺品整理という文字やその遺品整理業者サイト名がたくさんありませんか。

なんだか不自然ですよね。これは「SEO対策」で上位表示されるために遺品整理という文字やサイト名を目立つようにしているに過ぎません。

真面目な人ほど信じてしまう

真面目で率直な人がその「お客様の声」ページをみて、この遺品整理業者は真面目で優良なんだと思われて、良い評判が徐々に発生しているのはないでしょうか。

実際のお客様の声は短くて簡潔です

実際の遺品整理現場では、確かにお客様から感謝の言葉をいただくことは多々ありますが、「お客様の声」ページにあるように長々と話されることは稀です。

現実は「ありがとうございました」や「助かりました」等の簡単な言葉がほとんどです。

ネット評判だけで遺品整理業者を決めるのが危険な理由

多くの人はどうしてもネット上での評判や口コミを信じてしまう傾向が強いようですね。

この項目では、ネット上で評判が良い遺品整理業者は決して「＝優良業者」ではない理由を3つお伝えします。

巧妙で悪巧みが働く遺品整理業者だから

前項目でお伝えしたようにネット上での評判は、そのほとんどが意図的に言い換えれば悪意のある思惑で発生、拡散させられています。

そのように影に隠れてコソコソするような業者がお客様に対して誠実な対応をするとはとても思えないのは私だけではないでしょう。

遺品整理の経験が乏しい業者が多いから

今までのお客様に喜んでいただいているのなら、わざわざネット上で評判を発生される必要はありません。

なぜならば、今まで通りキチンとした遺品整理を行なえば、自然とお客様が増えていくからです。

では、なぜネット上で評判を発生させているのかは、思うような売上が上がっていないからです。

「売上が上がらない＝お客様に喜ばれていない＝遺品整理の技術や経験が乏しい」と思っていいでしょう。

遺品整理費用が高くなる傾向があるから

評判の発生元の中でも口コミ代行については、その費用が結構掛かります。

私は口コミ代行を依頼したことがないので、その詳細な金額が不明ですが、それなりの金額は掛かるのでしょうね。

その費用を回収するためには、どうしてもお客様が支払う遺品整理費用に上乗せするしかありません。

口コミの反響率が悪ければ、遺品整理1件当たり、数万円～１０万円程度は上乗せされるのではないでしょうか。

適切な遺品整理の費用目安については「遺品整理の費用に違いがある5つの理由と悪徳業者の見分け方」で、詳しくお伝えしています。

本当の評判はリアルな生活場面からしか得られない

もう一度いいますが、ネット上でいくら評判を調べてもそのほとんどは偽りである可能性が高いといわざるを得ません。

では、どのような評判が信用に値するのでしょうか。

それは、実際に遺品整理を業者に依頼した本人またはその本人に近い人からの話やあなたと利害関係のない人からの評判です。

具体的には以下３つのケースが考えられるでしょう。

【ケース①】親族や義理関係からの話

不幸にも身内の中で、遺品整理を業者に依頼したことがある人がいれば、その人からの話や評判は本物と思っていいでしょう。

なぜならば利害関係もなく、身内を騙す人はあまりいないからです。

【ケース②】友人や同級生、同僚の情報

生活圏が近い人からの何気ない会話が一番信用できるものです。その理由はもうお分かりですよね。

親族等の話からと同様に利害関係も無ければ、知り合いを陥れる人もそうそういないからです。

【ケース③】街中で小耳に挟んだ会話

これが最も信用できる本当の評判といえます。

その理由は、会話をしている人が全くあなたのことを意識していないので、その人が純粋に思っていることや感想を述べているからです。これ以上、正真正銘の評判はありません。

この項目を読まれたあなたは、決してネット上での偽りの評判に惑わされず、本当に良い遺品整理業者を選んでください。

では、その具体的な選び方は次項目でお伝えしています。

失敗しない遺品整理業者の選び方

遺品整理業者を選ぶうえで最も注意すべき点は、高額請求や追加請求を行なう業者や、遺品整理作業が粗悪な業者を避けることですよね。

そのような悪徳業者を避けるためには、正しい業者を選ばないことのリスクや業者選び時の心構え、信頼できる業者の特徴などを知る必要があります。

その具体的な悪徳業者を避ける方法は「詐欺ばかりの遺品整理業者の中で優良業者を見つけるための秘訣」でその詳細をお伝えしています。

まとめ

今日は、ネット上で評判が発生する仕組みと「ネット評判が良い＝優良業者」ではない理由などをお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか。

ネット上での評判は、くれぐれも注意を払ってその背景を理解したうえで業者選びを行ないましょう。