葬儀会社を選ぶ際に絶対知っておくべき5つのポイント

自身や家族の葬儀、事前相談のため、どの葬儀会社がいいのだろうとネットで検索されているのではありませんか。でもたくさんの情報が検索されて迷ってしまいますよね。

そこで、今日は、迷っているあなたのために、葬儀会社を選ぶ際に、ぜひ知っておいて欲しい「連絡する前に決めておくこと」や「葬儀金額表示に関して知っておくこと」をお伝えしています。

それに「具体的な後悔しない葬儀会社の選び方」等も。ぜひブックワークして、いざという時にお役立てください。

葬儀会社に連絡する前におよそ決めておくべきこと

まずは、良い葬儀会社を探すにあたり、以下の4つのリストをおよそ決めてから葬儀会社に連絡、相談するようにしましょう。

なぜならば、この4リストがある程度決まっていないと、葬儀内容が分からず、その費用の見積りをしようがないからです。

【リスト①】葬儀場所の候補

自宅なのか、式場や斎場なのか、例えば多くの会葬者が見込めそうなら交通の便がよい式場を選ぶなど、葬儀場所の候補をいくつかピックアップしておきましょう。

【リスト②】葬儀のスタイル

広く連絡して会葬者を限定しない一般葬なのか、それとも家族葬なのか、または葬儀を行なわない火葬式(直葬)なのか等を決めておきましょう。

それと、どの宗教・宗派で葬儀を行なうかも決める必要があります。

【リスト③】会葬者の予想人数

会葬者の人数によって、会葬御礼のハンカチや通夜ぶるまい、料理数などが異なり、葬儀料金は変わってきます。

見積り前におよその人数を予想しておくことは大切です。

【リスト④】予算金額の心づもり

予算によっては、家族葬にするのか、一般葬にするのか、火葬式(直葬)にするのかのアドバイスを葬儀会社から受けることができます。

葬儀金額表示に関してあらかじめ知っておくべきこと

ここでは、葬儀金額の表示に関して、あらかじめ知っておくべきことを注意点2つお伝えしています。

これらを知ることで、葬儀費用で後悔する可能性は少なくなるでしょう。

【注意①】パンフレット等の金額は一部であること

インターネット上や取り寄せた資料等の書かれている葬儀費用の金額は、祭壇費用などのセット料金やコース料金であり、決して葬儀費用の総額ではありません。

葬儀業界では、そのセット料金の約3倍が総額になるといわれています。

つまりセット料金が80万円であれば、総額は約240万円になると思っていいでしょう。

【注意②】葬儀費用に正解はないこと

葬儀には、儀式を行なわない火葬式から大会社で盛大に行なう社葬まで、金額にすれば20万円程度から数千万円と非常に幅広いです。

どちらの葬儀も遺族の要望に沿い、満足されているのなら間違った葬儀費用金額ではありません。

もちろん、どのような内容の葬儀にするかは、あなた自身が決めることです。決して葬儀会社の言いなりにならないようにしましょう。

後悔しない葬儀会社の選び方

業者の選び方

この項目では、実際に葬儀会社に依頼する際の順番に沿って、5つのポイントに分けて後悔しない葬儀会社の選び方をお伝えしています。

①サービス業の基本ができているか

インターネットやチラシだけで葬儀会社を決めることは、悪徳業者に自ら騙されに行くようなものです。必ず気になる葬儀会社には、電話相談してみましょう。

そうすれば、その葬儀会社がサービス業としての基本ができているかどうかが分かります。電話口で「○○社の○○です」と会社名と担当者名を名乗ることはサービス業の基本ですから。

葬儀は、会葬者をおもてなす場所でもあります。言葉使いを知らない、気配りできない、遺族や会葬者の気持ちを推し量ることができない、身なりがだらしない等は、サービス業としては失格といえます。

②複数社以上から見積りを取る

葬儀の金額はあってないようなものです。およその葬儀金額の基準を知るためにも1社ではなく、最低3社から見積りを取るほうがいいでしょう。

そうすれば見積り金額を見比べると金額に幅があることがわかるでしょう。

その幅の原因は、あなたが葬儀に関する金額を知らないのを見据えて、一部の葬儀会社がージンを上乗せしているからです。

いわゆるボッタクリ行為ですね。それを見破るために、3社以上の見積りを取って比較検討することが大切になります。

【注意点】見積金額だけで決めない事

しかし検討する際に注意して欲しいことは、安い金額の葬儀会社が良いとは言い切れないということです。

大切なことは、あなたが納得のいく満足できる葬儀を行なってくれるかどうかです。

いくら高い費用を掛けても後味の悪い葬儀もあれば、とてもリーズナブルな費用で、清々しい印象に残る葬儀もあります。またその反対に安かろう悪かろうの葬儀もあります。

③打ち合わせは一人で行なわない

ここに依頼しようと葬儀会社を決めたら、具体的な葬儀内容について打ち合わせをします。その際に気をつけることは、葬儀会社側のペースに乗らないことです。

一般の人は、葬儀に関してよく知らないので、打ち合わせ中もあいまいな返事になりがちです。そのあいまいな返事が、葬儀会社側では了承してもらえたと捉えられてしまう傾向があります。

その結果、葬儀後「このことは聞いていなかったいや話しました。」というトラブルになってしまうのです。

そうしたトラブルを避けるためにも、葬儀会社との打ち合わせは一人でするのではなく何人かと一緒にすることをお勧めします。

同席者がいると冷静になれる

親戚の中には、何度か葬儀を経験されている人がいらっしゃるものです。ぜひそういう人に同席してもらいましょう。

そうすれば返事を決めかねているときに「○○さんはどう思われますか?」と同席している人に水を向けられますので、葬儀会社側のペースに乗らずに済みます。

ただし、あなたの葬儀イメージや考え方に大きく開きがあると思われる人の同席は避けたほうがいいでしょう。

④納得するまで質問する

打ち合わせでは、ドンドン納得するまで質問しましょう。例えば祭壇の大きさ、棺桶のグレード、料理内容など。

特に、葬儀費用の低額に繋がるような質問をした際に

  • 「それは会葬者の皆さんに失礼に当たりますよ」
  • 「いや、それでは故人が浮かばれませんよ」
  • 「いまどきそういうようなことをする葬儀はありません」

等々と、習慣や会葬者、故人のことにかこつけて、遺族からの質問や申し出に耳を貸さない葬儀会社は、その時点で止めたほうがいいでしょう。

なぜならば、その葬儀会社は遺族の立場になって親身に打ち合わせに応じていないからです。それを確認するためにも質問はできるだけ多くしたほうがいいのです。

⑤最後は「総額はいくらか?」を確認する

この総額の中には、お布施や戒名料、お車代、予定外の料理費用、スタッフへの心づけ、返礼品費用等のすべてを含みます。

その旨を伝えたうえで、「最終的に葬儀費用の総額は、およそおいくらになりそうでしょうか?」と質問してみましょう。

この質問に対して「実際の請求額との誤差は平均○%です」などと具体的な数字で答えられる葬儀会社であれば、依頼されることをお勧めします。

もちろん当日想定外のことが起きて大幅な追加費用が発生することもあります。

しかし、その想定外を想定外のままにせず、あれこれとさらに想定して、打ち合わせ時にしっかりとヒヤリングして様々な予測を立てて、少しでも実際の請求額と誤差が少ない見積り金額を提示しようとする姿勢が見て取れる葬儀会社であれば、満足のいく葬儀をもてなしてくれるでしょう。

【注目】打ち合わせ後でも断れる

一度、顔を合わせて打ち合わせをしたら、何となく断りにくいなと思われていませんか

?実は、打ち合わせを行なった人のうち、実際に葬儀まで依頼されているのは、全体の10%~30%ほどといわれています。

言い換えれば約90%~70%の人は途中でお断りしているのです。無論そのことは葬儀会社側も想定済みですので、お断りするのに遠慮する必要はありません。

反対に打ち合わせ時に、断りにくい雰囲気にする葬儀会社は相手の立場に立てない葬儀会社ですので、ますますお断りする必要があるといえます。

良い葬儀会社の条件

ここでは、良い葬儀会社に必須と思われる3つの条件をお伝えします。

これら条件が見られれば必ず良い葬儀会社だという保障はできませんが、その可能性は非常に高いと思います。

【条件①】充実した資料が用意されている

一般の人は葬儀に関して全くの素人ですよね。しかし、いざ身内が亡くなると、葬儀を依頼しなければならなくなるのはその素人の一般人です。

そのため、良い葬儀会社では、そんな葬儀知識が少ない人のために、分かりやすい葬儀の流れや金額、豆知識などがある充実したチラシやパンフレットなどの資料を準備しています。

それもお客様に少しでも葬儀のことを知っていただき、後悔のない満足のいく葬儀を提供するためです。

【条件②】遺族の意を酌む聞く力がある

遺族が葬儀に託す意義を葬儀に反映されるよう、様々な努力をするのが良い葬儀会社ではないでしょうか。

「こんな葬儀をしたい」という遺族の要望を予算内で実現できるように、遺族と一緒に満足のいく葬儀を考えられることができるのも、遺族の意を酌むために話に耳を傾ける「聞く力」を持っているからです。

たとえば、打ち合わせ中「なるべくお金をかけたくない」のか「故人の要望に沿いたい」のか等を自然に口にできるのであれば、まさに葬儀会社の鏡といえます。

【条件③】詳しい項目がある見積書を提示する

良い葬儀会社は、間違っても葬儀一式○○万円とかセット料金○○万円等としか書かれていない見積書は提示しません。

一般の人にも極力分かりやすくするために、詳しい項目も書かれています。

【詳しい項目の例】

・会場費 ・室内幕一式
・線香 ・ご自宅用枕飾りセット
・通夜ぶるまい ・遺影写真
・祭壇 ・霊柩車
・ろうそく ・ご自宅用生花一対
・精進落とし ・焼香用具
・棺桶 ・ドライアイス
・ご会葬帳 ・遺骨収納容器
・返礼品 ・布製立て看板
・白木位牌 ・受付用具一式
・香典帳 ・礼状
・配膳人 ・後飾り祭壇

項目名は、葬儀会社によって異なることがありますが、最低でも上記ぐらい詳しい項目が書かれている見積書であれば、その葬儀会社は問題ないと思っていいでしょう。

さらに、項目物品の写真なども準備している葬儀会社であればよりベストでしょう。

後悔する葬儀会社の3大兆候

この項目では、選んでしまうと後悔する可能性が高い葬儀会社の代表的な兆候を3つ挙げています。

どれか1つでも兆候があるようなその葬儀会社は、候補から外したほうがいいでしょう。

①安さを前面に出している

葬儀が大量生産されている商品であれば、安さを前面に出す営業手法も決して間違ったことではありませんが、しかし葬儀は商品ではありませんよね。

葬儀は、故人を見届ける儀式であり、遺族がその死を受け止める場でもあります。

その故人の意向や遺族の思いを大切にしなければならないにも関わらず、積極的に葬儀費用の安さで他社との差別化を図っている葬儀会社は、葬儀を物販と履き違えているのでしょう。

当然そのような葬儀会社に依頼すると、後味の悪い後悔する葬儀になることが想像できます。

②電話応対が大雑把

葬儀会社で一番大切なのは、遺族の意を汲み、それに寄り沿う姿勢だと思います。そのためには、もちろんサービス業として従業員の教育ができていなければなりません。

電話応対がキチンとできることは、サービス業として基本中の基本です。

その電話応対が、雑な葬儀会社に依頼すると、満足できる葬儀になるはずがなく、あなたには「葬儀会社を間違えてしまった」という後悔の念が残るだけです。

③事前見積りや生前相談に応じない

事前見積りや生前相談に応じないということは、死後の見積りしか行なわないということになります。

つまり「遺族が動揺しているときにしか対応しませんよ」ということになります。

なぜ、そのようなことをするのかは、遺族が突然の身内の死で、悲しみ、気が動転している最中に足元を見て見積もりをしたいからです。

当然身内の死亡で動揺している遺族は、平常心を保っていないので、見積り金額が適正かどうかの判断なんてとてもできません。

後悔する葬儀会社は「(よくわからないけど…)お願いします」と葬儀を依頼することを見込んで、事前見積りには応じていないのです。無論そのような葬儀会社が出す見積り金額は、通常の2倍~3倍以上のボッタクリ金額です。

まとめ

今日は、葬儀会社を選ぶ際に、ぜひ知っておいて欲しい「連絡する前に決めておくこと」や「葬儀金額表示に関して知っておくこと」、それに「具体的な後悔しない葬儀会社の選び方」等をお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか。

より詳しい葬儀内容や費用については、その記事でお伝えした方法で見つけた葬儀会社にお問合せしてご確認ください。

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